ネヴェリスク商業港が所有する貨物船「ヴォストーク」号が、クリル諸島への初の定期便としてウラジオストク港を出港した。これまでは沿海地方の海運会社が貨物輸送を行っていた。同船の航路は、択捉島、国後島、色丹島を経由する。「今回の航海は、島嶼地域における物流発展の重要な節目となります。物資の配送が単発的なものではなく、体系的なものへと変わるからです」と、サハリン州農業・貿易省は報告している。
「ヴォストーク」号は、50個以上のコンテナ、7台の車両、そして150トン以上の一般貨物を積載している。建設資材、生活必需品、食料品など、島民のニーズを満たすよう、積載する物資の種類も慎重に検討された。特に、傷みやすい商品の安全性には細心の注意が払われている。果物、乳製品、卵の輸送には専用の冷蔵輸送手段が用いられており、船内には7基の冷蔵コンテナが搭載され、厳格な温度管理が行われている。
「荷受人に事前に情報を伝えることで、物流チェーン全体の円滑な運用が確保されています。サハリン州農業・貿易省は、輸送スケジュールをクリル諸島のパートナーへ迅速に伝達しました。また、全ロシア中小企業団体『オポラ・ロッシー(Opora Rossii)』の代表者らが貨物の取りまとめに大きく貢献しました。彼らの関与により、要望の効率的な集約と、船舶への積載の最適化が可能になりました」と、同省は話している。
最初の荷降ろし地点は択捉島で、6月25日に389.5トンの貨物が届けられた。今後は国後島と色丹島への輸送が予定されている。ネヴェリスク商業港のオレグ・マズル社長は「当社は長期的な輸送網を構築する意向です。ウラジオストクからクリル諸島(※この場合、北方四島)への定期便を運航する計画であり、これにより安定した物資供給を確保し、同地域の季節的要因への依存を軽減します」と、述べた。(astv.ru 2026/6/26)



