無人航空機(UAV)「ZALA T-20」が、国後島のメンデレーエフ空港とサハリンのドローンポート「プシスティ」間の420kmを始めて飛行した。飛行はすべての民間航空規制を遵守し、完全に制御された状態で行われた。この歴史的な成果は、ロシアを代表するドローンメーカーであるZALA社と、極東の航空会社「オーロラ航空」の無人機部門であるAurora-BAS社との提携によって実現した。
飛行は有人機と同じ空域で行われ、時間的な制限は設けられなかった。5時間に及ぶ全行程において、ドローンは地上にいる「外部パイロット」によって制御されていた。使用されたのは、衛星測位システムに依存せず、「敵味方識別」機能を備えた独自の通信・航法システム「Geocosmos(ゲオコスモス)」だ。飛行中、UAVは「ERA-GLONASS(エラ・グロナス)」システムを利用して航空管制官と安定した通信を維持し、継続的な飛行監視が確保された。

オーロラ航空のコンスタンチン・スホレブリクCEOは「わが国において、これほどの距離をこのような方式で飛行させた例はこれまでありませんでした。これは無人航空分野における重要なマイルストーンです。そして、この飛行はサハリン州政府の支援と、ヴァレリー・リマレンコ知事の主導により、サハリン州で実現した。全行程を通じて、機体は航空会社の関連部門や航空管制と連絡を取り合い、監視されていました。これはZALA社の最新開発機であり、特にサハリンで試験運用が行われているものです」とコメントした。
2025年には「Aurora BAS」のドローンが、ロシアで初めて隣接する地域間を飛行した。このドローンは、オハ(サハリン島)とニコラエフスク・ナ・アムーレ(ハバロフスク地方)を結ぶ飛行に成功した。クリル諸島でのルートと比較すると距離は4分の1と短く、飛行の一部は自律制御で行われた。
この新技術の試験運用を経て、今後は国家的な経済課題の解決に向け、同島地域や極東全域で広く活用されることが計画されている。サハリン州では現在、75件のドローン活用事例がある。ドローンは、森林火災や河川の閉塞(流木等による詰まり)の監視、行方不明者の捜索、不法投棄対策、サケの産卵場の保護、さらには道路・屋根・パイプラインの状態監視などに役立てられている。(astv.ru 2026/7/3)


