国後島・泊 希少種ニュウナイスズメを確認

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国後島で確認されたメスのニュウナイスズメ(2026年6月20日、セルゲイ・ステファノフ撮影)

国後島では長らく姿が確認されていなかったニュウナイスズメが6月、クリル自然保護区の緩衝地帯にあるゴロブニノ村(泊)で確認された。同保護区の鳥類学者セルゲイ・ステファノフ氏が電線に止まっているメスを偶然発見した。

千島列島やサハリンでニュウナイスズメに出会えるのは、幸運なことだ。この鳥は単独行動を好み、人間に近づこうとはしないからだ。同氏によると、7月にはユジノサハリンスク近郊(ウスペンスコエ集落)でも、別のメスのニュウナイスズメが確認されたという。

ニュウナイスズメ(学名:Passer cinnamomeus)は、スズメ科に属する、ずんぐりとして頑丈な体格の鳥。小型ながらも、強い個性を放っている。オスの羽毛は、まるで自然という名の仕立て屋が作った高級スーツのよう。気品ある色調と繊細なグラデーションが調和し、白に近い淡い色から、深みのある濃厚な栗色まで、茶黒色を基調としたパレットの中で豊かな色彩を見せてくれる。一方、メスの羽毛はより控えめな色合いで、体の上面は淡い茶色、下面は薄い灰色をしており、一見するとイエスズメのメスと見間違えやすい。しかし、よく観察してみるとニュウナイスズメのメスは、より温かみのある黄土色がかった羽毛をしており、頭部をほぼ一周するようなはっきりとしたクリーム色の眉斑と、目を横切る濃い茶色の筋が特徴。

ニュウナイスズメには主に3つの亜種が認められており、それらは主に体の下面の色合いで区別される。そのくちばしは強靭で、種子を食べるのに理想的なつくりをしている。ニュウナイスズメの鳴き声は際立った特徴の一つであり、近縁種の中でも特に美しい調べを持っている。通常の鳴き声は他のスズメ類よりも柔らかく、オスがその音をいくつか繋げると、短くも澄んだ、よく響くさえずりになる。しかし、縄張り争いなどが起きると、鋭く早口な鳴き声に変わる。

ニュウナイスズメは東アジアの鳥だが、分布域はヒマラヤ地方にまで広がっている。ロシアではサハリンや千島列島(クリル諸島)に見られ、大陸側(ハバロフスク地方や沿海地方)の局所的な地域でも散発的な営巣が記録されている。クリル諸島では、国後島、択捉島、色丹島で営巣し、ウシシル島でも記録がある。この地域において、ニュウナイスズメは特定の場所にしか生息しない、希少な鳥類。例えば国後島では、対馬海流(宗谷暖流)の影響で比較的温暖なオホーツク海沿岸に生息し、河川や海に近いナラ林やナラ・カエデ混交林の縁、あるいは広葉樹の茂みなどで見られる。人里離れた場所を好み、孤立した木に営巣し、時にはコゲラやコアカゲラといった小型キツツキが放棄した樹洞を利用することもある。(tia-ostrova.ru 2026/7/21)

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