ロシア太平洋艦隊の沿岸部隊に配備されている沿岸防衛ミサイルシステム「バル」および「バスチオン」の運用部隊が沿海地方、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)、カムチャツカの沿岸防衛を目的とした定例戦術演習を実施していると、同艦隊の広報部が7月22日に発表した。
「発射地点に到着後、部隊は移動式発射機を展開し、規定の時間内にシステムを使用可能な状態に整えた。ミサイル運用部隊は、敵の上陸部隊の艦船を想定した標的に対して電子的な(模擬)ミサイル発射を行い、その後速やかに陣地を移動した」と広報部は述べた。
太平洋艦隊によると、演習の第一段階では、戦闘車両が配備地点から陣地展開エリアまで悪路を移動した。「移動中、車列を警護する部隊は、仮想敵による数度の破壊工作の試みを撃退し、ミサイルシステムの安全な展開を確保した」と太平洋艦隊は報告した。
海軍は、この演習においてあらゆる種類の支援活動の訓練も行うとしている。「特に、カモフラージュ(偽装)や無人航空機(UAV)からの防護に重点が置かれる」と述べている。
公式データによると、「バスチオン」ミサイルシステムは600キロメートル以上にわたる沿岸防衛を担う。同システムには、移動式の「バスチオンP」と固定式の「バスチオンS」の2つのタイプがある。このシステムは超音速ホーミング対艦ミサイル「オーニクス」を搭載している。1つのシステムで最大36発の「オーニクス」巡航ミサイルを運用可能である。
また、公式情報によれば、「バル」ミサイルシステムの特徴は高い機動性、迅速な陣地転換能力、そして短時間での発射準備完了能力にある。「バル」システムは、昼夜を問わず、また極めて悪天候な状況下でも、最大120キロメートルの距離にある標的を攻撃できる。発射機は、海岸から最大10キロメートル離れた隠蔽された位置に展開することが可能である。(インタファクス通信2026/7/22)

