択捉島・紗那墓地は荒れ放題?管理費は昨年の330万円から117万円に大幅減

ビザなし・墓参

択捉島のクリル地区行政の数ある機関の中で、自治体組織「行政庁舎管理公社」(略称:UAZ)は現在、最も有能な組織と言える。まさに「何でも屋」であり、あらゆる業務をこなすことができる。8月5日の炎天下、UAZの職員3名(セルゲイ・ボブレツォフ、ドミトリー・セヴリュギン、セルゲイ・アンドレーエフ)が市営墓地(※紗那墓地)で草刈りを行った。

※クリル地区の市営墓地となっている紗那墓地には、日本人島民だけでなく戦後移り住んだロシア人も埋葬されており、日本人とロシア人の墓石が混在している。

実は、行政府は墓地の維持管理をある民間業者(女性の個人事業主)に委託している。しかし、今年に入り、その業者はすでに割り当てられた予算(60万ルーブル)を使い果たしてしまっていることが判明した。それも、かなり早い段階で使い切っていた。参考までに、昨年この企業と結ばれた契約の総額は170万ルーブルだった。

行政側はその作業を完了したものとして受理した。それにもかかわらず、年間を通じて、クラスヌイ・マヤーク編集部には墓地の状態に関する苦情が絶えず寄せられている。なぜ行政に苦情を言わないのかと尋ねると、人々は「言っても無駄だ」と答える。

毎年契約が更新されていることからも分かるように、当局はこの業者に対して不満を抱いておらず、今シーズンも苦情は出ていない。それにもかかわらず、いわゆる「旧市街の墓地」(※紗那墓地のこと)は、手の施しようがないほど草が生い茂ってしまっている。新しい墓地は言うまでもない。

そこで、この草との戦いに投入されたのがUAZだった。他に誰ができるというのか? 長年苦境にある「市営単一企業ジルコムサービス(MUP)」か? あそこにはもう、ほとんど作業員が残っていない。UAZのチームは最善を尽くしているが、これほど大規模な草刈りの困難を避けるためには、年の初めからこまめな手入れが必要だったはず。このことは、請負業者の作業が完了・承認された際に行われた品質管理について疑問を抱かせる。

一方で、バイパス道路や森林管理署の方から墓地に入ることには恐怖を感じる。道に迷ったり、クマに遭遇したりするのではないかという不安が現実味を帯びているからだ。実際、クマは確実にそこに生息しており、その存在を頻繁に誇示している。草むらの脇には、カラスには到底引き裂けないような袋が散乱している。(択捉島の地元紙「クラスヌイ・マヤーク(赤い灯台)」2026/8/5)

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