占守島の戦いで戦死したソ連兵の遺骨が埋葬された 8月18日クリル上陸作戦記念式典

千島列島

クリル(千島)上陸作戦が始まった8月18日、サハリン州のリマレンコ知事がシュムシュ島(占守島)を訪問し、記念行事に参加した。そのハイライトとして、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)解放の戦いで戦死したソ連兵の遺骨がセヴェルナヤ山(※日ソの激戦地・四嶺山=165高地)に埋葬された。

クリル上陸作戦は、第二次世界大戦における赤軍の最後の武勲だった。「親愛なる同胞の皆さん!軍国主義日本に対する勝利から81周年を迎えようとしています。クリル上陸作戦が開始されたこの日、私たちはその決戦の地であるシュムシュ島にいます。我が国の空挺部隊が攻撃を仕掛け、敵を撃破して第二次世界大戦を終結させました。ウラジーミル・プーチン大統領の指示のもと、私たちはクリル諸島における赤軍の英雄的行為の記憶を後世に伝えるべく尽力しています。シュムシュ島には野外博物館が整備され、国際的な捜索遠征も行われています。本日、捜索隊によって発見された名もなき兵士の遺骨を埋葬しました。この地がロシアの領土となり、私たちが平和な空の下で幸せに暮らせるようにと、自らの命という最も尊いものを捧げた人物です。先祖が勝ち取ったこの土地を、一寸たりとも手放すことはありません」とリマレンコ知事は述べた。

知事は、国際捜索遠征「クリル上陸作戦の足跡をたどって」の成果を確認した。今年は、ロシア国内25の地域からの捜索隊に加え、エストニアやベラルーシからの代表者もこの栄光の地に集結した。彼らは、兵士の所持品、ソ連製迫撃砲の榴弾、日本製の有坂銃やモシン・ナガン小銃の弾薬など、数多くの遺物を発見した。

「シュムシュ島は英雄の島です。私たちの未来のために命を捧げた赤軍兵士たちの生活用品や武器、装備品に自らの手で触れると、祖国の歴史との言葉にできないつながりを感じると同時に、その歴史を後世に伝えていく責任を痛感します」と、モスクワから参加した捜索隊の一員であるステパン・ファデーエフ氏は語った。

今年初めてシュムシュ島を訪れたのは、アンドレイ・ペトロヴィチ・シュトフ氏とキリル・シュトフ氏です。彼らは「ソ連邦英雄」ピョートル・イヴァノヴィチ・シュトフ氏の息子と孫にあたる。ピョートル・イヴァノヴィチ・シュトフ氏の指揮下にあった部隊は、1945年8月18日にコクタンスキ岬付近へ上陸し、上陸部隊の先遣隊が機動するための条件を整える役割を果たした。

「父が初めてここを訪れたのは79歳の時でした。私は49年の人生を通じてずっとシュムシュ島を訪れることを夢見てきましたが、ついに捜索隊の一員としてこの地に立つことができました。サハリンの英雄である祖父ピョートル・イヴァノヴィチ・シュトフから譲り受けた本は、読みすぎてボロボロになるほど愛読しました。その本には、今まさに私の目の前にある墓に眠るピョートル・イリイチ・シュトフの英雄的行為が記されています。彼は18歳で亡くなりましたが、ニコライ・ヴィルコフと共に、アレクサンドル・マトロソフの偉業にならい、自らの胸で銃眼(トーチカの射撃口)を塞ぐという行動に出たのです。私たちがシュムシュ島で捜索活動を行い、歴史センターがトーチカやレーダー基地の復元を進めることで、若い世代がここで実際に何が起きたのかを肌で感じられるようになるのは素晴らしいことです」と、ピョートル・シュトフ氏の孫であり捜索隊員でもあるキリル・シュトフ氏は語った。

2025年からは、シュムシュ島にロシア国内でも類を見ない軍事歴史記念複合施設が整備されている。敷地内には野外博物館が設けられ、防御施設の復元や鹵獲(ろかく)した装備品の保存が行われる。今年に入り、ロシア文化省と現代史センターは、こうした歴史的遺物の保存に向けた取り組みを継続している。シュムシュ島の博物館の新たな展示品には、日本の砲兵用トラクター(※九五式十三屯牽引車のことか)、B-13型130mm砲4門、地下要塞、2つの銃眼を備えた日本軍の機関銃用トーチカ、コンクリート製装甲ドーム、そして鉄筋コンクリート製の航空機用掩体(シェルター)などが含まれている。

「シュムシュ島には、ロシア国内の他の場所はおろか、世界のどこを探しても見られないような戦車が保存されています。また、島の南部、パラムシル島にも近いバイコヴォ村(片岡)の近くには、日本軍の片岡飛行場がありました。そこは、島を防衛する日本軍部隊の司令部が置かれていた場所です。この地には、戦後に退役したり事故で失われたりした多数の航空機の残骸が保存されています。その中には、アメリカ製の航空機であるキングコブラ戦闘機やベンチュラ爆撃機も含まれています。これらは戦中および戦後、赤軍によって使用されたものです。現在、これらの航空機は航空機格納庫に展示されており、格納庫は一般公開もされています」と、現代史研究センターのイヴァン・アノヒン所長は説明した。

シュムシュ島での出来事を記念し、「ヴォイン」センターはサハリン州政府の支援を受けて、ソ連軍による「171高地」への攻撃をたどる観光・学習コースを設置・運営した。士官候補生や青少年団体の代表者、ロシア連邦青少年局(ロスマロデージ)のプロジェクト「旅以上の体験」の一環として島を訪れているロシア各地の若手活動家や、「(ウクライナ)特別軍事作戦」の退役軍人らが参加した。「大きな誇りを感じています。今日聞いた話は、どの教科書にも書かれていないことです。クリル諸島防衛の物語が、将来の世代に語り継がれていくことを心から願っています」と、特別軍事作戦の退役軍人であるエフゲニー・トルマチョフ氏は語った。(astv.ru 2026/8/18)

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