9月17日の朝、択捉島のベラヴィナ湾沖に停泊する3本マストの帆船「ナジェージダ」号の姿が島民によって確認された。同船は、連邦単一企業「ロスマルポルト」極東流域支部に所属し、ウラジオストクを母港としている。同船は1991年にグダニスクのグダニスク造船所で建造された。20世紀初頭の帆船の設計に基づいており、「ドルジュバ」級練習帆船の5番目の船として作られたものだ。
帆船の名は、伝説的なスループ船「ナジェージダ」号に由来している。1803年から1806年にかけてイヴァン・クルーゼンシュテルンとユーリ・リシアンスキーが率いた遠征隊がロシア海軍史上初となる世界一周航海を成し遂げた。
船長のセルゲイ・ヴォロビョフ氏が地元紙『クラスヌイ・マヤーク』に語ったところによれば、現在の「ナジェージダ」号は、士官候補生と指導教官を乗せて練習航海を行っている。同船はベラヴィナ湾からパルースナヤ湾へと移動し、その後、ペトロパブロフスク・カムチャツキーに向けて針路をとる予定。
ヴォロビョフ船長によると、乗組員は今年すでに4回クリル諸島(千島列島)を訪れているが、択捉島にこれほど接近したのは今回が初めてとのこと。天候が許せば、「ナジェージダ」号は10月上旬の間に、さらに2回この島の沖合を訪れる予定となっている。
ロシア地理学会は、同船がヴァシーリー・ゴロヴニン中将の生誕250周年を記念する遠征を行うことを明らかにした。9月25日から10月1日にかけて、同船はペトロパブロフスク・カムチャツキーからサハリン島(コルサコフ港)までの航路をたどる。その航海は、ヴィトゥス・ベーリング、イヴァン・クルーゼンシュテルン、ヴァシーリー・ゴロヴニンといったロシアの偉大な航海者たちの足跡を追うものとなる。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2026/9/17)


