サハリンにロシア民族学博物館の分館が開設 千島列島の少数民族の歴史など調査

サハリン

ユジノサハリンスクで世界最大級の民族学博物館の唯一の地方分館となる博物館施設「サハリン分館」の開館式が行われた。エセーニン通りに位置するこの施設には、2つの展示室、収蔵庫、図書室、子供向けセンター、そして多彩なイベントを開催するためのミュージアム・ラウンジが設けられている。

同分館では、ロシア極東、東シベリアの北極圏、およびサハリン州の諸民族の文化に関する研究が行われる。特に、サハリンやクリル諸島(北方四島を含む千島列島)の先住民族や、移住者による入植の歴史に重点が置かれる。同施設はサハリン国立大学や様々な文化機関と連携し、共同研究、教育プロジェクト、博物館専門職の育成などを計画している。

ロシア民族学博物館のユリア・クピナ館長は「私たちは、人道的かつ教育的な使命を帯びてここに来ました。私たちの目標は、現地の民族誌専門家を育成し、住民に教育の機会を提供することです。今日、ロシア民族誌博物館はバルト海から太平洋に至る広大な地域を網羅しています。当館は、力強く、美しく、素晴らしい私たちの祖国を包括する存在です。ロシアを包括し、理解すること――それこそが、私たちをこの地へと導いた使命なのです」と述べた。

サハリン分館の最初の展示プロジェクトは、「私たちはここに生きる:サハリン先住民族の文化遺産」–。ニヴフ、ウイルタ、エヴェンキ、ナナイといった諸民族の文化を紹介する400点以上の資料が展示されている。中には、魚の皮で作られた衣服、儀式用の彫像、エヴェンキやニヴフの太鼓、熊祭りで使用された彫刻入り柄杓などが含まれている。ひときわ重要な位置を占めるのが、アザラシの皮で作られたウイルタ族の狩猟用衣装で、極めて良好な状態で保存されており、伝統文化を示す極めて貴重な資料の一つとなっている。

これらの資料は、著名なロシアの研究者たちが1世紀以上にわたる調査を通じて収集したもの。その多くは修復を経て今回初めて一般公開される。ウラジーミル・プーチン大統領およびロシア連邦政府の指示を受け、2021年よりロシア民族誌博物館サハリン分館の設立に向けた取り組みが進められてきた。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2026/9/20)

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