ここ数年、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)向けの旅客数および貨物輸送量は着実に増加しており、各指標において20%から55%の伸びを記録していた。しかし今年は、これらの数値にわずかな減少が見られる。
サハリン州運輸省が、今年1月–9月の期間における運輸部門の業績報告書を公表した。クリル諸島に関しては、海上輸送のコルサコフ~クリル諸島航路(北方四島航路)の利用者は約1万7,000人、貨物輸送量は約1万7,300トンだった。前年同期の旅客数はこれよりやや多い約2万人で、3,000人ほど減少した。貨物輸送量は同水準にとどまった。ウラジオストク~クリル諸島航路では、今年の貨物輸送量は2万8,400トンとなり、昨年の6万1,500トンから減少した。
旅客数の減少は、今年導入された運賃を差別化した料金体系に関連している可能性がある。サハリンおよびクリル諸島の住民にとって、航空・海上輸送の運賃は昨年と同水準に据え置かれた一方、サハリン州以外の乗客に対する運賃は1.5〜2倍に引き上げられた。
マクシム・ジョゴレフ運輸・道路施設大臣は「サハリンおよびクリル諸島における交通アクセスの確保は、ヴァレリー・リマレンコ知事と州政府にとって引き続き最優先事項です。夏季休暇シーズンには、アエロフロート・ロシア航空がモスクワ便の運航頻度を週最大25便まで増やしたほか、ピーク時には臨時便の追加や大型機材の投入を行いました。また、極東連邦管区における『社会的に重要な路線』を対象とした連邦政府の補助金制度を活用し、オハ、ノグリキ、シャフチョルスクからハバロフスクへ向かう路線や、セベロ・クリリスクからペトロパブロフスク・カムチャツキーへ向かう路線、クリリスク(択捉島)からウラジオストクへ向かう路線などにおいて、補助金が適用された運賃での定期運航が維持されています」と説明した。
クリル諸島方面への路線の中で最も利用者が多いのは、ユジノサハリンスク〜クリリスク間の往復路線。これは「ウェイティング・リスト(予約待ち)」サービスのデータからも裏付けられており、択捉島へ向かうこの路線は、年間を通じて最も需要が高いルートの一つとなっている。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2026/10/19)


