ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ウラジーミル・プーチン大統領による択捉島訪問に対する日本の反応を厳しく批判した。同外相は、日本側が「攻撃」や根拠のない非難を行っているのは、単に自国の軍国主義的な路線を隠蔽するためであると強調した。これを受け、ロシアは事態を明確にするため、駐ロシア日本大使を呼び出した。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は記者団に対し、プーチン大統領によるクリル諸島・択捉島訪問に関する発言において、日本は礼節の一線を越えたと述べた。
タス通信によると、同外相は次のように語った。「我々の隣人である日本の同僚たちは、ロシア連邦の大統領がロシア連邦領土のいかなる場所も訪問できないと主張する、全く容認できない発言を行い、明らかに礼節の一線を越えた」
ラブロフ氏は、モスクワに対するこうした激しい「攻撃」や、国際法違反だとする根拠のない非難は、日本当局が自国の軍国主義的な路線を隠蔽するためだけに使われていると強調した。同外相は、日本がロシアを攻撃するのではなく、「自国の問題に取り組む」よう強く促した。「彼らの国内には、そうした問題が山積している」と彼は指摘した。
さらにラブロフ氏は、第二次世界大戦の結果が国連憲章に法的に明記されていることを日本側に想起させた。国連常駐代表を10年間務めた経験を持つ同外相は、常に携帯している国連憲章(英語版)を記者団に示した。
「日本も国連加盟国だが、当初はその憲章において『敵国』と指定されていた。多くの民族に対するジェノサイド(集団殺害)を伴う軍国主義的政策を償った後に初めて、国連に加盟できたのだ」とラブロフ氏は指摘した。同大臣は、日本が批准の際、同憲章の内容を慎重に検討していたことを期待すると述べた。その内容には、第二次世界大戦で敵対した国々に対して戦勝国がとったあらゆる行動や決定の正当性を明示的に認める第107条も含まれている。
ロシア側は説明を求めて武藤顕駐ロシア日本大使を呼び出したが、ラブロフ氏が語ったところによれば、大使館の対応は「いくぶん曖昧なもの」であった。
「彼らはためらいがちに、武藤大使は14日の金曜日も17日の月曜日も来られないと説明しました。モスクワを不在にしているか、体調が優れないというのがその理由でしたが、結局のところ、はっきりとした理由は理解できませんでした」と彼は述べた。
ラブロフ氏は、日本側のこうした対応は驚きだったと指摘した。「大使は並外れた精力的さで知られている」からだ。武藤大使は外務省に出向く必要があるとし、協議では日本指導部の行動だけでなく、法や外交手続きの厳格な遵守についても取り上げることになると同大臣は付け加えた。
その後、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ラブロフ氏の発言を受けて、日本大使が「急に体調が回復し、明日(8月18日)外務省を訪れることになった」と発表した。(gazeta.press 2026/8/17)
駐ロシア日本大使が18日、ロシア外務省の呼び出しに応じる(タス通信2026/8/17)
ロシア外務省に呼び出しを受けていた駐ロシア日本大使の武藤顕氏が、8月18日に同省を訪れることになった。ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官がタス通信に明らかにした。
同報道官は「体調不良を理由にロシア外務省への出頭を見送っていた日本大使ですが、[ロシアのセルゲイ・]ラブロフ外相が本日の記者会見でその件について言及した後、急に体調が回復したようで、スモレンスカヤ広場(外務省庁舎)への呼び出しに応じ、明日外務省を訪れることになりました」と語った。
これに先立ち、ラブロフ外相はタス通信の取材に対し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領による択捉島訪問をめぐり日本側が抗議を行ったことを受け、ロシアが日本大使を呼び出したと述べていた。しかし、日本大使館側は「歯切れの悪い対応」に終始し、8月14日も17日も外務省を訪問できないと回答する一方で、その理由については明確に説明していなかった。


