サハリン州のアルチョム・ラザレフ観光大臣が、ユニークな建造物の修復を行い、そこに博物館を開設しようと計画しているデニス・ロディチキン氏について語った。

デニス・ロディチキン氏は、クリル諸島(この場合、北方四島)の姿を変えつつある社会活動家として、この地域で知られる人物だ。彼はアイデアマンとしても有名で、最近ではカムチャツカで開催された犬ぞりレース「ベリンギア」に自身の犬たちと共に出場し、サハリン州を代表して好成績を収めた。現在、この活動家は別の大規模なプロジェクトに取り組んでいる。それは、色丹島にある歴史的なシュパンベルク灯台(※色丹島灯台、1943年に日本が建造、コンクリート造)を、独力かつ私費で崩壊の危機から救うというものだ。
この作業を行うにあたり、灯台はロシア国防省の管轄下にあるため、行政の支援が必要だった。デニス・ロディチキン氏は観光大臣に相談し、軍から公式な許可を得るための協力を求めた。アルチョム・ラザレフ氏は直ちにこの取り組みに協力し、必要な許可がすべて下りた後、灯台の修復作業が開始された。
現在、このボランティアは建物の外壁の塗装をほぼ終えている。今は、基礎の補強や窓を当初の歴史的な姿に復元する作業を進めている。デニス氏は、灯台の部屋の一つに小さなテーマ展示を開設する計画を立てている。(sakh.online 2026/8/7)

伝説の灯台に「3度目の人生」は訪れるか?Shikotan Telegraph(2026/8/8)
「助けを待つのではなく、自ら行動を起こす人々がいる」と、サハリン州の観光大臣A.ラザレフ氏は語る。
クラブ岬(シュパンベルク岬)にあるこの灯台は、1943年に日本によって建設され、最初の「人生」を歩み始めた。「2度目の人生」は、ソ連国防省管轄下のソ連水路局の職員たちによってもたらされた。1980年代には、シュパンベルク灯台は極めて良好な状態にあった。3家族が交代制で勤務し、自給自足の生活を営んでいた。敷地内には小さな農園や浴場まで備えられていた。夏季には数多くの科学調査隊が活動拠点を置き、まさに活気に満ちた場所だった。
しかし1990年代に入ると、灯台への予算が大幅に削減された。灯台守たちは事実上、自力で何とかするしかなくなった。建物や灯台そのものは次第に老朽化し、荒廃していった。今日、この伝説的な灯台は見るも無残な姿をさらしている。これまでにも再生に向けた提案はいくつかあった。その一つは、内部を博物館にするという案だった。ある部屋ではアイヌの文化遺産を、別の部屋では日本の歴史を紹介し、ロシアに関する展示エリアは―当然のことながら―最も充実した魅力的なものにするという計画だった。幸いなことに、多くの遺物が残されている。観光客に地元の素朴な土産物を販売したり、「世界の果ての征服者」と記された記念証書を贈呈したりする構想もあった。カニを使った軽食など、地元の味覚を取り入れたアイデアも出された。しかし、これらは夢物語に終わった。資金不足に加え、何よりも重要な問題として、この施設が依然として公式には「立ち入り禁止区域」―つまりロシア国防省管轄の灯台――として扱われているという壁に阻まれたのだ。

ところが最近、インターネット上で、この灯台の改修工事が始まったという情報が流れるようになった。私たちはこのニュースに興味を惹かれ、簡単な調査を行ってみることにした。そこで分かったことは……

デニス・ロディチキン氏は、サハリン出身の旅行家、ツアー主催者、そしてドッグマッシャー(犬ぞり使い)。数年前、彼はある壮大なプロジェクトに着手した。それは、歴史ある灯台を荒廃から救うため、私財を投じてたった一人で活動を始めるというものだった。これまでの取り組みと今後の計画は以下の通り。
– 建物の外壁塗装がほぼ完了した。
– 現在、基礎の補強を行っている。
– 窓を建設当時の歴史的な姿に復元している。
– 灯台内の一室で、小規模なテーマ展示を行う計画を立てている。

組織的な課題もあった。この灯台はロシア国防省の管轄下にあるため、作業を行うには軍からの公式な許可が必要だった。そこでデニス氏はサハリン州のアルチョム・ラザレフ観光大臣に協力を仰いだ。ラザレフ氏が迅速に対応し、必要な承認がすべて下りた段階で作業が開始された。
さらに、デニス氏は特に色丹島に関する専門家としても活動している。「クライ・スヴェタ岬(世界の果て岬)」やベズィミャンナヤ湾・ソルダツカヤ湾への旅行、SUP(スタンドアップパドルボード)ツアー、シュパンベルク灯台へのツアーなど、様々な旅のプランを企画・運営している。彼は観光事業(個人事業主 D. V. ロディチキン)を営むほか、ツアーの選択や予約ができるウェブサイト「prosakh.pro」も運営している。
一部の情報によると、デニス氏は島の発展と旅行者の利便性向上に寄与するいくつかの取り組みを並行して行っている。主な取り組みは以下の通り。
1. グランピング。2023年、彼は色丹島のオトラドナヤ湾に同島初となるグランピング施設を開設した。これは観光開発における大きな一歩だ。これまでインフラがほとんど整っていなかった場所で快適な宿泊施設が利用できるようになり、旅行者は快適に島を探索できるようになった。
2. 特色あるツアーの企画。デニス氏は、「クライ・スヴェタ岬(世界の果て岬)」、ベズィミャンナヤ湾・ディミトロヴァ湾・ソルダツカヤ湾、シュパンベルク灯台周辺、そして飛行場跡地などの廃墟スポットを巡るツアーを企画している。ツアーには、SUP体験や屋外でのランチ、グランピング施設での宿泊などが組み込まれることもある。彼は旅行会社「Prosakh」と提携して活動している。
3. シュパンベルク灯台の修復。写真や動画を提供してくれたサハリン州観光省のチャンネルをはじめ、様々な情報源をもとに構成した本記事を、デニス氏とそのチームの成功を祈り、また彼らがこのプロジェクトを途中で投げ出さないことを願う言葉で締めくくりたいと思う。そして何より重要なことですが、灯台の修復が完了し、州や自治体の所有に移管されることになったとしても、この伝説的な場所が、島民や来訪者にとって自由に立ち寄れる場所であり続けることを願っている。


