プーチン択捉訪問直後 国後島—色丹島間のヘリ定期便の運航停止 色丹島住民が反発、撤回求める

色丹島の話題
色丹島・穴澗にあるヘリポート

「すべてのロシア国民は、居住地にかかわらず、確実かつ安全な交通手段を確保されなければならない」 — V.V.プーチン

プーチン大統領が初めて択捉島を訪問してから10日後。色丹島では、地元のチャットグループなどで、ある噂が広まった。色丹島と国後島を結ぶヘリコプター便が9月1日から運休になるというのだ。その情報は、ヘリコプター運航を管轄する公式機関から発信されたものとされていた。

サハリン州政府の運輸当局から公式声明が出たのは8月27日。ほぼ同時期に、ヴァレリー・リマレンコ知事の事務所からも回答が寄せられた。

州政府運輸当局

「9月1日より、ユジノクリリスク(※国後島・古釜布)とクラボザボツコエ(※色丹島・穴澗)を結ぶ航空便の運航が停止されます。主な理由は、割り当てられた運航枠を使い切ったことです。乗客数が多かったため、2026年の運航プログラムが夏季の早い段階で終了しました。運航コストの上昇、具体的には航空燃料やヘリコプター用スペアパーツの価格高騰も要因の一つです。航空機に代わり、はしけ『ドルジュバ』号と『ナジェージダ』号が輸送を担います」

サハリン州知事室

「色丹島への航空便は、地方予算で運営される自治体内航路です。2026年向けに設定された運航スケジュールは、需要が高かったため、夏季シーズン中にすべて消化されました」

こうした当局の説明に対して、SNS「シコタン・ニュース」では、「当局者たちが南クリル諸島の住民を翻弄している」と反発し、専門家の協力を得て、当局の説明を検証した。

実際のヘリコプターのフライト実績を調べると、7月までに当初予定されていたのは計126便(往復63回)だったが、実際に運航されたのは115便に過ぎないことが分かった。「予算枠を使い果たしたどころか、計画よりも少ない便数しか運航されていなかった。さらに、2026年7月下旬、サハリン州議会は州予算の修正案を承認し、島々の交通アクセスを確保するために2億3,000万ルーブルを追加計上しており、「シコタン・ニュース」は、そのうち1,500万ルーブルが、ヘリコプター運航費として充てられたことを突き止めた。

◉ヘリコプターの運航計画と実績(最初の数字が計画、2番目の数字が実績)

1月:16(計画)/20(実績)  2月:24/24  3月:28/26  4月:28/28  5月:13/9

6月:4/4  7月:13/4

「しかし、なぜ嘘をつくのか。単に正直に、資金が尽きたと言えばいいのです。例えば、択捉島など、他の場所により必要とされたのだと。ちなみに、択捉島には現在、週に最大15便が運航されています(大統領専用機は含まず、ですが。これには少し皮肉だが)」(シコタン・ニュース)

ウラジーミル・プーチン大統領が最近択捉島を訪問した際、「ロシア国民は誰であれ、どこに住んでいようと、信頼でき安全な交通手段を利用できなければならない」と述べているとしたうえで、「シコタン・ニュース」は「州政府、リマレンコ氏個人が、色丹島と国後島を結ぶヘリコプター便の運航中止という決定を再考すべきです。この便は、2021年7月3日以来、色丹島住民にとって手頃な価格の交通手段として実質的に機能していた」と運航停止の撤回を求めている。

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