「クリルスキエ・イストチニキ/クリル・スプリングス)」社が、クリル諸島を対象とした優遇制度(KORF)の新たな参加企業となった。同社は国後島にミネラルウォーターのボトル詰め生産施設を立ち上げる計画。このプロジェクトへの民間投資額は総額5,000万ルーブルに上り、2029年には最初の製品を市場に投入する予定。
生産施設は同島南部のドゥボボエ村に設置され、現地のミネラルウォーターの井戸が利用される。同社は施設を賃借し、ボトル詰めラインを導入して生産を開始する。製品はロシア国内の小売チェーン、ホテル、レストランに加え、海外市場へも供給される計画だ。

「クリルスキエ・イストチニキ」のCEOであるアレクサンドル・アラディン氏は、国後島の天然湧水が持つ水質の高さに言及した。「国後島は独自の天然資源に恵まれており、比類なき純度と特性を持つ水源が豊富にあります。私たちは、クリル諸島の水がその成分や味わいから、高級料理や食事とのペアリング、そして極上の紅茶やコーヒーを淹れるのに理想的であると判断しました。ロシア国内のトップクラスのレストランへ供給する計画であり、極東連邦管区内の複数の店舗とはすでに予備的な合意に達しています」と述べた。
極東・北極圏開発公社の特別行政地域支援部門長であるパーヴェル・シェイカ氏によると、このプロジェクトは非資源分野の輸出拡大と食品産業の発展に寄与するという。同氏は、KORF参加企業が20年間にわたり税制優遇措置やその他の国家支援策を受けられることを指摘した。これには、社会保険料率の引き下げ、法人所得税および固定資産税の税率ゼロ、自由関税地域制度の適用などが含まれる。

また、シェイカ氏は、クリル諸島に登録された企業であればどの企業でもKORF参加企業の資格を取得できると指摘した。その際、企業は1ヶ月以内に連邦税務局へ届け出を行う必要がある。現在、69社がKORF制度の下で事業を展開している。発表された投資総額は約189億ルーブルに上る。プロジェクトの実施により約1,800人の雇用が創出される見込みであり、すでに9つの企業が操業を開始している。(sakh.online 2026/7/15)
国営農場の栄華の跡 360度パノラマ写真でみる国後島④ ドゥボボエ村 – 北方領土特急便



