国後島で歴史的な出来事があった。中国からの観光客グループが初めて同地を訪れたのだ。北京など各地から集まった12人の旅行者が国後島に降り立ち、極東の美しい自然と地元の人々の温かいおもてなしに魅了されている。
グループを率いるのは、ロシア在住でロシア国籍を持つコーディネーターのフョードル氏。同氏は、中国の家族との絆を大切にしており、観光交流の促進に積極的に取り組んでいる。同氏が経営する旅行会社がサハリンでパートナーを見つけ、そこからさらにクリル諸島の現地運営者へとつながるという、独自の協力体制が今回の初ツアーを実現させた。
参加者の年齢層は16歳から70歳と幅広く、最年少の参加者はコーディネーターの息子。彼はITに関心を持っているが、幼い頃から父親と同様に旅への情熱を抱いてきた。一方、70歳の参加者はその活力で現地ガイドを驚かせ、軽快にルートを歩き、若い同行者たちを追い越すほどの健脚ぶりを見せた。グループには、スペインをほぼ横断した経験を持つ熟練の旅行者や、自ら会社を経営する女性実業家なども含まれている。
一行は、ブリヌイ(パンケーキ)、キャビア、紅茶、バランキ(輪形の焼き菓子)、そしてバラライカの生演奏といった、ロシアの伝統的なスタイルで歓迎を受けた。単に景色を愛でるだけでなく、観光客は島の歴史にも触れた。伝統衣装の試着やアイヌ文化についての学習に加え、海ブドウや行者ニンニクを使った料理など、地元の味覚も堪能した。
国後島と色丹島でゲストを受け入れるこのプロジェクトは「エンドゥム」と名付けられており、これは「岩の精霊」を意味する。主催者は、島の美しさを紹介するだけでなく、文化的な結びつきを強めることも目指している。訪問者数を増やす計画も進んでおり、早ければ8月には新たに15名の中国人観光客が到着する予定。さらに、プロジェクトチームは韓国市場への展開も視野に入れている。
グループの旅は現在も続いており、帰国前には色丹島のツアーやサハリンでの数日間の滞在が予定されている。主催者によると、中国のグループとの連携は、クリル諸島における国際観光の発展に向けた大きな一歩となり、双方に極めて好印象を残すものとなった。(kurilnews.ru 2026/7/28)


