コマンドルスキー諸島とクリル諸島(千島列島)において、ホッキョクギツネの遺存亜種(かつて広範囲に分布していた種が、環境変化等により特定の地域にのみ取り残された亜種)を保全するための科学調査が再開された。この極めて古い系統に属する個体群はわずか100頭程度しかおらず、無人島ゆえの厳しい冬の影響もあり、個体数は減少の一途をたどっている。

「自然と人々財団」は数年前から、モスクワ動物園やコマンダー諸島国立公園と協力し、ホッキョクギツネの遺存亜種を保全する調査プロジェクトを組織している。同財団のウェブサイトによると、この亜種はロシアのレッドデータブックに記載されており、現在はメードヌイ島(コマンドルスキー諸島)と、クリル諸島中部のウシシル島を構成するヤンキチャ島(南島)とリポンキチャ島(北島)という、互いに隔絶された2つの地域にのみ生息している。

ウシシル島の総面積は約5平方キロメートル。ここに生息するホッキョクギツネ(青狐)はわずか数十頭で、それらは1世紀以上前に日本の実業家がメードヌイ島から持ち込んだ個体の子孫にあたる。ちなみに、メードヌイ島の個体群も絶滅の危機に瀕しており、その数は約50頭にとどまっている。個体数減少の一因は、餌の確保が困難となる厳しい冬の気候にある。
同財団のウェブサイトでは、この極めて希少な種の保全は、包括的なプログラムを通じてのみ可能であると指摘している。科学者たちはすでに数頭を捕獲し、予備的な個体群を確保するためにモスクワ動物園へと移送した。さらに、GPS発信機を装着し、移動経路や生息域、活動状況を遠隔監視する取り組みも行われている。2024年には、冬を迎える前の緊急給餌も開始された。(astv.ru 2026/9/24)



