サハリン州のアナスタシア・キクテヴァ教育大臣は、国後島への実務訪問の中で、「P.I.リコルド提督記念教育複合施設」(※国後島・泊に新設された幼稚園併設の中等学校)で大規模な教育関係者会議を開催した。招待された参加者の中には、色丹島マロクリリスコエ(斜古丹)の学校にあるメディアセンター「ジャーナリズムの基礎」のメンバーも含まれていた。
若き特派員たちは会議の参加者に向けてメディアプロジェクトの発表を行い、ウラジーミル・プーチン大統領が主導する連邦の「クリル諸島開発プログラム」によって、島での生活がいかに変化しているかを説明した。
遠隔地の開発や極東国境地域に住む人々への配慮は、国家元首にとって最優先事項だ。大統領の指示により2024年に建設された「P.I.リコルド提督記念教育複合施設」は、ゴロブニノ(泊)とドゥボボエの村から集まった60人の学齢児童と40人の未就学児を一つの施設に受け入れている。


現在、同校は独自のプレスセンターと専門的な機材を備えており、メディアセンターの若きジャーナリストやブロガーたちは、新しい施設が故郷の島にもたらした具体的な恩恵について映像を制作・発信している。例えば、厳しいクリルの吹雪から子供たちを守る暖房付きベランダの紹介や、柔らかく安全な表面素材を採用したサッカー場やトレーニングエリアからの放送など。これらの施設は、今や国後島・色丹島全体における主要なレクリエーションおよびトレーニングの場となっている。この新しい教育複合施設と独自のメディアセンターの実現は、国家プロジェクト「若者と子供たち」を通じて可能となった。
特に誇るべき成果として、色丹島マロクリリスコエの学校メディアセンターが、プロジェクト「学校における補足教育」を掲げて連邦コンテスト「ロシア―私の地平」に参加したことが挙げられる。この活動の中で、若きジャーナリストたちは南クリル諸島での生活がいかに変化しているかを描き出した。この動画は、極東の辺境にある学校が、いかにして本格的な補習教育(課外活動・スキルアップ教育)の拠点へと変貌を遂げつつあるかを鮮明に映し出している。ここでは、ITやメディア制作から、芸術、スポーツ、絵画、演劇に至るまで、子供たちが幅広い分野を体験・探求することができる。こうして、この辺境の学校は単なる教育施設にとどまらず、誰もが自分の適性を見出し、将来のプロフェッショナルとして頭角を現すための「成長の場」となっているのだ。

マロクリリスコエの学校では数年前からメディアセンターが運営されており、昨年からは小学校教員のユリア・フィリッポワ氏がその責任者を務めている。7人の生徒がこのプロジェクトに積極的に携わっており、学校のSNS(VKontakte)ページの運営を行っている。彼らは学校生活や生徒の功績、重要な行事に関する写真、動画、文章などを発信している。同校は「Kvant-IN」展に参加したほか、コンテスト「教育機関―地域の魅力の拠点!」の「セーフティ・ゾーン」部門で2位に入賞した。


※Kvant-IN展は、極東地域最大規模の子どもと若者を対象とした科学技術分野のコンテスト
ユリア・フィリッポワ氏は「メディアセンターの活動を通じて、子供たちが情報を収集・検証し、自分の考えを伝え、その結果に責任を持つことを学んでいる姿を目の当たりにしています。これらは、どんな職業に就く上でも不可欠なスキルです。学校にとっては『生きた声』の発信源となり、子供にとっては自信を育む場となり、地域にとっては将来のプロフェッショナルを輩出する場となるのです。私たちは共に、受け手の声に耳を傾け、適切な言葉を見つけることを学んでいます」と、強調した。
若き特派員たちは大臣へのインタビューを行い、地域における学校メディアの発展や、児童・生徒がメディア制作に携わる機会について質問した。アナスタシア・キクテヴァ氏は、メディア業界の展望や若者のメディアプロジェクトへの支援、そして動画制作からソーシャル・ジャーナリズムに至るまで、若者が多様な分野を探求できる機会について語った。 「ウラジーミル・プーチン氏による最近のクリル諸島(※択捉島)訪問は、これらの遠隔地が今や国家の注力対象となっていることを明確に示すものでした。私たちにとって重要なのは、距離が自己実現の障壁とならないこと、そしてすべての児童・生徒が自らの名を世に知らしめる機会を持つことです。学校のメディアセンターは、まさにそうした機会を子供たちに提供しています。つまり、自らの才能を探求し、情熱を注げるものを見つけ、島々の生活がいかに変化しているかを国全体に発信する機会なのです」と、大臣は述べた。
会合の中で大臣は、子供たちの意欲的な取り組みを高く評価するとともに、キャリアガイダンスや現代的な職業スキルの育成において、学校のメディアプラットフォームが果たす重要性を指摘した。大臣は、子供たちのメディア活動に対する行政の支援体制や、サハリンの児童・生徒が参加できるコンテスト・教育プログラムについて、若いジャーナリストたちからの質問に答えた。また、国の辺境地域であっても、文明の恩恵から取り残されるべきではないと強調した。
積極的な活動が評価され、メディアセンターの参加者には、大臣から感謝状と記念品が贈られた。特に、同センターで約1年間学び、多様なコンテンツ形式を巧みに扱っている9年生のアリナ・ソロヴィエワさんとアンジェリーナ・コフザンさんには、特別な感謝の意が表された。
「この期間に、私は構図の決め方、編集、音楽の選定、そしてストーリーの作り方を学びました。何よりも重要なのは、ここでは私たちの声に耳を傾け、アイデアを尊重し、自分たちで制作プロセスを運営させてくれることです。私にとって、これは単なる課外活動ではなく、職業人としての人生への第一歩です。将来どんな道に進むにせよ、この経験は間違いなく私の糧になるでしょう」とアリナ・ソロヴィエワさんは語った。
マロクリリスコエ村にある学校のメディアセンターは、たとえ辺境の地であっても、子供たちの創造性や職業的な成長を促す場を創出できることを示す好例だ。ここでは、子供たちが自己実現のためのスキルを身につけ、将来の職業に向けた第一歩を踏み出している。(astv.ru 2026/9/29)


