択捉島・紗那–天寧空港道路が連邦の管轄へ移管、プーチン大統領が指示 補修や維持管理のため2027年–2029年に約30億円割り当て

択捉島の話題
悪路で名高い択捉島の「紗那--天寧道路」

サハリン州の一部である択捉島のクリリスク(紗那)~ブレベスニク空港(軍用空港、旧天寧空港)間の道路が、ロシア連邦管理下の道路(連邦道)に指定される予定だ。この決定に関する決議案が、連邦の「規制法案ポータル」で公開された。2027年1月1日付で連邦道のリストに加えられる予定で、これに伴い2027年から2029年までの3年間で、補修および維持管理のために16億ルーブル(29億9,000万円)以上の連邦予算が投入される見通しだ。

決議案の付随資料によると、クリリスク~ブレベスニク空港間の道路は択捉島の主要道路の一つで、総延長は61.32km。そのうち11.662kmは技術区分IV類に該当し、残りの区間はそれより低いV類に該当する。連邦の管轄下に移管することで、島の交通インフラの整備が促進され、住民の交通アクセスが確保されることになる。

この道路は、クリル地区の行政中心地クリリスクとブレベスニク空港を結んでおり、旅客輸送、貨物配送、郵便輸送に頻繁に利用されている。また、近隣の集落とクリリスクを結ぶ役割も果たしている。そのため、この道路は必要な負荷に耐えうる適切な状態にある必要があり、原則として、島の主要インフラやいわゆる「本土」へのアクセスを妨げないものでなければならない。

しかし、現時点では同道路の33.2%しか規制上の要件を満たしていない。連邦道への昇格により同道路の補修や維持管理に連邦予算が充てられることになり、基準を満たすための整備作業が加速すると見込まれる。

連邦管理下への移管に伴い、当該道路には「イトゥルプ(Iturup)」という名称と「A-395」という路線番号が付与される。「クリリスク~ブレベスニク空港」を結ぶ主要ルートに加え、ザレチナヤ通り、ストロイテレイ通り、およびクリルカ川(紗那川)に架かる橋といった地域の道路も、連邦管理下の道路として指定される。(trans.ru 2026/10/2)

紗那-瀬石温泉-ゴルノエ-天寧を結ぶ総延長61.3km(sakh.online 2026/10/6)

択捉島にあるクリリスク(紗那)~ブレベスニク空港(軍用空港、旧天寧空港)間の道路をロシア連邦の管轄へ移管する計画が進められている。ウラジーミル・プーチン大統領の指示を受け、決議案が作成された。連邦幹線道路のリストに加えられることによって、補修や維持管理のための追加予算の割り当てが可能になる。

全長61.3kmの路線は、クリリスクとゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)、ゴルノエ、ブレベスニク(天寧)の各集落を結んでいる。住民が日常的に利用するほか、食料品や郵便物、貨物を輸送する上で重要な役割を果たしている。また、通勤や医療機関への通院などで地区の中心部へ向かう際のアクセス道路でもある。

クリル地区のコンスタンチン・イストミン市長は、プーチン大統領が択捉島を訪問した際、住民から道路の状態について懸念の声が上がっていたと述べた。「住民との実務的な会合や対話の中で、クリリスクの町からブレベスニク集落に至る道路が我々にとって極めて重要であるという訴えがなされました。大統領はこうした要望に耳を傾けてくださいました」と市長は語った。

連邦の管轄へ移管された後、道路は連邦幹線道路「A-395『イトゥルプ』」として指定される予定。この地位が与えられることで、道路の補修や維持管理に連邦予算を使用できるようになる。TRANS.RUによると、2027年から2029年にかけて、約16億ルーブル(約29億9,000万円)が割り当てられる見通し。2030年までに、道路の85%以上を基準に適合させる計画が立てられている。

択捉島の住民も、道路の移管を将来的な改修に向けた希望の兆しと捉えている。「この道路は地元住民にとって不可欠なものです。食料品や郵便物の配達、通院など、日常的に利用されています。整備や改修が行われ、あわよくばアスファルトで舗装されたら素晴らしいですね」と、ゴリャチエ・クリュチ村の住民であるイリーナさんは話した。

またアレクセイさんは、クリリスクから太平洋岸まで続く道路の全面的な改修を人々が待ち望んでいると述べた。「クリリスクの町から美しい太平洋に至るまで、この道路が修復されることを私たちは夢見ています。アスファルトが敷かれ、住民全員が島内の人里離れた景勝地へ快適に行けるようになることを願っているのです」と語った。

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