2010年11月、当時のメドベージェフ大統領が国家元首として初めて北方領土の国後島を訪問し、住民の生活レベルをロシア本土と同程度に引き上げる方針を表明した。その直後から北方四島には舗装道路が現れ、社会資本が次々と整備されて行った。あれから16年。プーチン大統領の手土産は、車庫でほこりをかぶっていた救急車1台。ウクライナ戦争で手いっぱい—ロシアの苦しい現状を暗示しているのかもしれない。

— 8月19日、択捉島に救急車が到着した。これは、8月13日に同島を訪問したウラジーミル・プーチン大統領の指示を受けて迅速に実現したものだ。地元当局や住民からの要望がわずか6日で叶えられたことを、クリル地区のコンスタンチン・イストミン市長が自身のテレグラム・チャンネルで明らかにした。

ヴァレリー・リマレンコ知事の指示により、ユジノサハリンスクの救急センターが保有する予備車両が割り当てられた。この特殊車両はほとんど使用されておらず、状態は極めて良好だ。輸送に先立ち、整備士による徹底的な点検・整備が行われ、燃料も満タンにされた。
地元紙『クラスヌイ・マヤーク』によると、輸送にかかった日数はわずか2日。月曜日にコルサコフ港で船の貨物室に積み込まれた救急車は、水曜日の朝(午前9時過ぎ)に択捉島に到着した。港湾作業員チームの手際よい作業により、わずか数分で埠頭へと降ろされた。

港では、イストミン市長と、クリル地区中央病院のエレナ・マツィシナ院長が直接出迎えた。港で降ろされてからわずか15分後には、病院に車両が到着していた。イストミン市長によると、同地区には未舗装の道路も多いため、四輪駆動の「ソボル」が選定されたとのこと。高い悪路走破性を持つ車両により、医療スタッフは最も隔絶された集落を含め、あらゆる地域へ容易にアクセスできるようになる。
現役の救急救命士であるアクサナ・マツォラさんは、いち早く新型車両の車内を確認した。彼女は、この車両は優れており、必要な機器や医療キットが使いやすく、すぐに手に取れる位置に配置されていると評価した。(sakh.online 2026/8/19)



