歯舞群島・勇留島シロカヤ湾で130頭のラッコの群れ確認

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南クリル諸島(北方四島)に生息するラッコ(ロシアのレッドブックに記載)の個体群は、活発に繁殖しているものの、特別な保護を必要としている。科学者らは今年2回目となる調査遠征を行い、小クリル列島(色丹島と歯舞群島)の島々周辺で500頭以上のラッコを確認した結果、この暫定的な結論に達した。この情報は、RWBおよびカスペルスキー・ラボの支援を受け、クリル自然保護区やロシア科学アカデミー・セヴェルツォフ生態進化研究所(IEE RAS)と提携してラッコ調査プロジェクトを実施している「自然と人々」財団によって報告された。

発表によると、ラッコはロシアのレッドブックに記載されており、個体数が減少している希少種に分類されている。ロシア国内では、コマンダー諸島、クリル諸島、カムチャツカ半島に生息している。過去5年間、ラッコの数は生息域の大部分で減少傾向にあるが、南クリル諸島は、個体数が増加している唯一の地域となっている。

今年最初の遠征は4月下旬にコマンダー諸島、カムチャツカ半島、北クリル列島の沿岸で行われた。2回目の調査はより広範囲に及び、10日間にわたる遠征中、科学者らは小クリル列島野生生物保護区およびクリル自然保護区内の島々の海岸線を調査した。

特筆すべき点として、国後島、択捉島、色丹島周辺の海域ではラッコは確認されず、小クリル列島のより小さな島々の近くでのみ目撃された。最も高い密度で確認されたのは勇留島周辺で、例えばある日の夕方、シロカヤ湾において130頭からなる群れが確認された。春の遠征時にはラッコの分布はより均一で、これほど大きな群れには遭遇しなかった。春の観測とのもう一つの違いは、幼獣の数。科学者らは150頭の幼獣を記録した(前回の調査時の60頭から増加)。その大半は母親の近くにいた。

シロカヤ湾に建つロシアの灯台(今は使われていない)

ロシア科学アカデミー(RAS)セヴェルツォフ生態・進化研究所の研究員であり、調査隊のリーダーを務めるスヴェトラーナ・アルテミエヴァ氏によると、授乳中の雌や様々な年齢の幼獣が多数確認されたことは、この動物の繁殖活動が活発であることを示している。「この『海上の保育園』のような光景は、現地の生態系が健全であり、レッドブック(絶滅危惧種リスト)に掲載されているラッコがこの地で将来にわたって存続し得ることを明確に示しています」と述べた。

また、研究チームは調査海域内で、ラッコの休息場所や餌場となる大型の褐藻類「アラリア」の広範な群落を確認できなかった。専門家らは2024年の調査の際、ウルップ島付近でこうした群落を観察していた。小クリル列島の海域では、ラッコは沿岸部ではなく、島々の間の海峡で採餌しているのではないかと推測されている。

シロカヤ湾

同財団が説明するように、収集されたデータについては、今後分析やマッピングを行い、過去の観測結果と比較する必要がある。そうすることで、個体数の推移や分布パターンを評価できるようになる。しかし、暫定的な結果からも、ラッコの保全において小クリル列島が極めて重要な役割を果たしていることがすでに示唆されている。

「自然と人々」財団の野生生物保全プログラム責任者であるイリーナ・オヌフレニャ氏は、個体数に関するデータは明るい兆しを示しているものの、観光開発や海産物採取に伴う人間活動の影響も増大していると指摘した。「私たちの共通の目標は、この海域を確実に保護し、ラッコと人間がうまく共存できる環境を築くことです」と強調した。その実現には継続的なモニタリングが不可欠であるとオヌフレニャ氏は述べている。科学者たちはすでに、来年6月から7月にかけて実施予定の包括的かつ大規模な個体数調査や、ラッコの餌資源に関する別途の調査について協議を進めている。また専門家らは、海洋生態系の保護と持続可能な利用に向けた対策を策定する上で、民間企業と政府の連携を深めることが極めて重要だと考えている。(vedomosti.ru 2026/9/7)

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