日本政府はクリル諸島南部(※北方領土のこと)を自国の固有の領土であると主張する一方、ロシア側は同諸島に対する自国の主権は明白であり、議論の余地はないと繰り返し強調している。
日本外務省は、ウラジーミル・プーチン大統領によるクリル諸島の択捉島訪問について、ロシア連邦政府に抗議を行った。日本外務省の公式声明では、日本側が「北方領土」と呼ぶ南クリル諸島全域について、歴史的・法的な観点から日本に帰属するものであると主張している。タス通信が詳細を報じた。
第二次世界大戦後の平和条約締結に向けたロシアと日本の交渉は、20世紀半ばから続いている。合意に至る最大の障害となっているのは、南クリル諸島の領有権をめぐる対立だ。戦後、同諸島全域はソ連の領土となった。日本は現在も、択捉島、国後島、色丹島、および無人の小島群(歯舞群島のこと)の帰属について異議を唱え続けている。
その一方で、ロシア外務省は、これらの地域に対するロシアの主権は国際法上正式に確立されており、疑いの余地はないと繰り返し表明している。
なお、ウラジーミル・プーチン氏自身がクリル諸島を訪問したのは、今回が初めてのことだ。これまでにロシアの指導者が同諸島を訪問した例は5回あり、そのうち4回はドミトリー・メドベージェフ氏によるものだった。ミハイル・ミシュスチン首相も2021年に択捉島を訪問している。今回の実務訪問の際、サハリン州のヴァレリー・リマレンコ知事はプーチン氏に対し、択捉島の主要な社会・産業施設を案内した。特に、両氏は水産加工施設「ヤースヌイ」を視察した。(sakh.online 2026/8/13)
ロシア大統領の択捉島訪問について(外務大臣メッセージ)
令和8年8月13日
本日、ロシアのプーチン大統領が、択捉島を訪問したとの報に接しました。択捉島を含む北方四島は、歴史的にも国際法上も我が国固有の領土であり、日本国として今回の訪問について強く抗議します。


