サハリンの「ポベダ(勝利)」博物館・記念複合施設の専門家らが、北千島シュムシュ島(占守島)で、1945年のクリル(千島)上陸作戦に参加した2隻の船舶(小型上陸用舟艇「DS-525」および国境警備艇「PK-8」)の残骸を発見した。サハリン州文化・公文書局によると、「DS-525」は日本軍の沿岸砲撃により甚大な被害を受けた。一方、「PK-8」は1945年8月18日、将校団の上陸作業中にコクタタン岬(国端崎)付近で沈没した。
※記事中「小型上陸用舟艇『DS(ДС)-525』」は「DS(ДС)-5」のことか。「DS(ДС)-5」は対日戦争における米ソの極秘作戦「プロジェクト・フラ」で米国からソ連に移管された上陸用舟艇で、米海軍時代は「LCI(L)-525」だった。ソ連海軍に移管された後「DS(ДС)-5」となったが、艦番号を混同していると思われる。
この調査は、サハリン州功労文化労働者であり「ポベダ」博物館・記念複合施設の調査部門責任者を務めるイーゴリ・サマリン氏と、研究員のアレクセイ・オフリメンコ氏が率いる調査チームによって実施されている。
昨年、同博物館のユーリ・フィリペンコ館長やイーゴリ・サマリン氏を含む調査チームは、同じく1945年8月18日に日本軍の攻撃を受けた上陸用舟艇「DS-554」(※米海軍のLCI(L)-554でソ連移管後はDS-9)および「DS-943」(※米海軍LCI(L)-943でソ連移管後はDS-43)の船体も発見している。今回の探索は、ロシア国内でも類を見ない軍事史記念複合施設をシュムシュ島に建設するというプーチン大統領の指示に基づいて行われている。サハリン州のヴァレリー・リマレンコ知事の支援を受け、プロジェクトの第1段階は2025年に完了し、今年は第2段階が開始された。(サハリン・メディア2026/7/15)



