2026年「北方供給」計画:ウラジオストクから千島列島などへ6万トンの重要物資を輸送

サハリン

サハリン州のヴァレリー・リマレンコ知事は、「北方供給」の仕組みを通じて、2026年に約6万トンの重要物資がウラジオストクからクリル諸島(北方四島を含む千島列島)へ輸送されると発表した。

「北方供給」システムは、燃料、食料、医薬品、その他の生活必需品を届けることで、国内の遠隔地やアクセスが困難な地域への物資供給において重要な役割を果たしている。サハリン州では、リマレンコ知事自らがこの大規模な輸送事業の調整を指揮している。

物資の輸送は年間を通じて行われる。優先的に供給が行われる地域には、クリル地区(択捉島)、南クリル地区(国後島、色丹島、歯舞群島)、北クリル地区(パラムシル島など)、オハ地区、アレクサンドロフスク・サハリンスキー地区、ノグリキ地区の6つの地区が含まれている。

物資は主に海路で島々へ運ばれる。ウラジオストクが主要な出発港となり、コルサコフや南クリル諸島(北方四島)へ向けて積み荷が送られる。また、ワニノ・ホルムスク間のフェリー航路も利用されている。サハリンに到着した物資は、その後、道路や鉄道を使って北部の各地区へと輸送される。

輸送物資の総量の約80%を燃料・潤滑油が占めている。その他の優先的な輸送品目には、社会的に重要な食料品、生活必需品(履物から教育用教材まで多岐にわたる)、医薬品、医療用品などが含まれる。

サハリン州における「北方供給」プログラムの実施は、関連する連邦法の採択を受けて2024年に開始された。初年度には約1万4,000トンの物資が輸送され、2025年にはその倍となる2万8,000トンに増加した。2026年は5万9,400トンの輸送が計画されており、作業は予定より順調に進んでいる。すでに2027年から2029年を対象とした「北方供給」プログラムの提案策定に向けた準備も進められている。

 リマレンコ知事は「『北方物資供給』事業は単なる物流業務にとどまりません。たとえ航行条件が厳しい状況であっても、サハリンやクリル諸島の最も隔絶された地域に住む人々へ必要な物資を確実に届けるためのものです。連邦規制の改善に向け、地域としての施策を可能な限り具体的かつ有益なものにするため、私たちは自治体や経済界からのあらゆる提案を慎重に検討しています。私たちの目標は、供給体制をより柔軟かつ透明性の高いものにし、人々の実際のニーズに即したものへと変革することです」と強調した。

今後3年間の北方物資供給計画の策定には、自治体、貨物受取人、そして経済界の代表者が一丸となって取り組んでいる。

この供給の仕組みでは、貨物の積み込み、荷役、輸送が優先的に扱われる。複数の輸送依頼がある場合、本供給プログラムの対象地域向けとなる貨車やコンテナが優先的に手配される。

サハリン州では、起業家を支援するための地域的な施策が講じられており、その一環として、生活必需品の調達・配送に向けた予算貸付などが行われている。これにより、サプライチェーンの事前計画やコスト管理が可能になっている。

事業者からは、牛・豚・家禽用の配合飼料が「カテゴリー1」の貨物リストに含まれていないとの指摘がなされた。これらの飼料の適時配送は、北部地域の食料安全保障にとって極めて重要であるためだ。また、起業家らは、自営業者や個人で小規模な農業(個人副業農地)を営む人々も供給システムの一翼を担い、生活必需品への需要を生み出していることから、連邦法の適用範囲をこうした人々にも拡大するよう提案した。

同州農業・貿易省のゲンナジー・コトリコフ局長によると、寄せられた提案はすべて慎重に検討され、考慮されるという。サハリン州政府は、2026年11月1日までに、連邦レベルの調整機関である「ロシア極東発展省」へ一連の関連書類を提出する予定。(sakh.online 2026/9/24)

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