色丹島のマロクリリスコエ村(斜古丹)の中等学校に、海面養殖を専門とする千島列島初の「アグロテクノロジー・クラス(農業・水産技術クラス)」が開設された。9月1日より、19名の10年生(日本の高校1年生に相当)が学習を開始している。このプログラムは、生物学や数学の専門的な学習と、水産関連施設での実地研修を組み合わせたもの。
学校と産業界の連携
研修はオンライン形式も取り入れられており、一部の授業は提携企業の施設で行われる。インターンシップの機会を提供する企業には、以下の通り。水産加工コンプレックス(「クラボザボツコエ」支所)、JSC「クリリスキー・ルィバク」、「ギドロストロイ」、水産工場「オストロブノイ」、「極東の漁師(ダルネヴォストチヌイ・ルィバク)」
プログラムには、職業適性を見極めるオーディション、専門家によるマスタークラス、プロジェクト学習などが盛り込まれている。さらに、千島列島の生態系やバイオテクノロジーに関する映画を鑑賞する「ビューワー・マラソン」も実施される。
地域的背景と人材の確保
マロクリリスコエでのクラス開設は、早期のキャリアガイダンスを通じて若者を極東地域に定着させる戦略の一環。サハリン州では、すでに6つの自治体で33のアグロテクノロジー・クラスが運営されており、2030年までにその数を43に増やす計画が進められている。
労働市場の専門家であるイリーナ・コスティナ氏は、専門クラスと実社会の産業部門を連携させることは、学術的な知識と雇用主の求めるスキルとのギャップを埋めるのに役立つと指摘している。遠隔地においてこのモデルを採用することは、大学入学前に将来の職業に親しむ機会となるため、卒業後に若者が地域を離れてしまうリスクを低減させる効果が期待される。マロクリリスコエにおける専門教育の展開は、児童・生徒の進路を、海面養殖が依然として主要な経済部門である島の産業構造と結びつけるものとなっている。(pravda.ru 2026/9/29)


