8月9日は建設労働者を称える日。南クリル地区(国後島、色丹島、歯舞群島)では近年、建設労働者の尽力により、新しい学校、幼稚園、医療施設が次々と誕生した。国後島や色丹島における質の高い道路の整備や上下水道システムの刷新は、地域住民の日常生活を著しく向上させた。
その取り組みは続いており、インフラ整備は依然として最優先課題の一つだ。現在、同地区では12の企業が建設事業に従事している。2社が国後島と色丹島で道路建設を行い、8社が住宅を含む社会施設の建設を、そして2社が改修工事をそれぞれ担当している。
サハリン州のヴァレリー・リマレンコ知事は、老朽化した住宅から快適な新居へと住民を移転させる大規模な取り組みを推進してきた。現在、サハリン州はこの分野において、ロシアの全構成主体の中で先頭を走っている。南クリル地区だけでも、2019年から2023年の間に、国後島と色丹島の4つの集落で計4万5,600平方メートルの住宅が完成した。

色丹島では、24棟の集合住宅(計508戸)からなる2万8,700平方メートルの住宅が建設された。国後島では、計14棟の集合住宅(全316戸、延べ床面積1万6900平方メートル)の建設が進められている。
最も期待されているプロジェクトの一つが、都市型集落であるユジノクリリスク(古釜布)とオトラダ村(近布内)を結ぶ道路の改修工事。施工業者がアスファルト舗装に着手し、工事は最終段階に入っている。この事業は、プーチン大統領が主導する国家プロジェクト「生活のためのインフラ」の一環として実施されている。計画では、今年10月までに全区間の舗装と照明設置を完了させ、2027年までにプロジェクト全体を完成させる予定だ。地元住民にとって、この道路は単なるインフラ整備以上の意味を持つ。自宅や職場、あるいは海岸への移動がより速く、快適になるという、長年待ち望まれていた機会なのだ。

都市環境の改善も同様に重要だ。ユジノクリリスクでは、緑化や住宅地の中庭(共有スペース)の改修が継続的に行われている。60周年通りにある中庭の一つでは、業者が準備作業を終えて現在コンクリート打設を行っており、車道部分も次の工程に向けた準備が進められている。サハリン州が目指す基準は、路面の穴(ポットホール)がなく、清潔で適切に整備された中庭で、国後島では現在、中庭の改修工事はガランティア社)が担当している。
現在、予定より早く進んでいるもう一つの重要なプロジェクトが、野良動物保護施設の建設だ。この施設は、犬60匹、猫30匹の計90匹を同時に収容できる規模となる。管理棟、獣医診療所、広々とした飼育スペース、一時収容エリア、そして病気の動物のための隔離棟が設けられている。施工業者のモノリットYUK社は、早ければ11月にも建設工事を完了し、稼働に向けた準備を開始する予定。3棟ある建物のうち1棟はすでに完成しており、他の建物については現在、外装工事と断熱材の設置が進められている。各種インフラの接続や施設の建設、資材の搬入はすべて完了しており、残るは窓とドアの取り付けのみとなっている。シェルターの開設は、動物たちに適切な生活環境を提供するだけでなく、新たな飼い主を見つける助けともなり、地域全体の生活をより安全で快適にするものだ。

ユジノクリリスクでは、新学期が始まるまでに新たな文化拠点がオープンする予定だ。「文化開発センター」の開設準備が最終段階に入っている。クリル諸島社会経済発展プログラムの一環として、建設会社チタン社が建物と敷地の改修工事を完了させ、現在は備品や調度品の最終的な到着を待っている状態。9月1日には、センター内に子供芸術学校が開校する。現在49名の子供が在籍しているが、移転後は最大100名の児童・生徒の受け入れが可能となる。子供芸術学校には舞踊、美術、装飾・応用美術の各部門に加え、陶芸工房や未就学児向けの早期教育グループが設けられる予定。施設設備としては、55名定員の音楽部門、個人指導室(ピアノ用4室、民族楽器用2室、音楽理論用2室)、合唱・オーケストラ室、レコーディングスタジオ、そして100席のコンサートホールが整備される。
文化開発センター内には、7,000点以上の収蔵品を誇る「フョードル・ピジヤノフ郷土史博物館(郷土博物館)」も併設される。同博物館は1990年以来、半地下のスペースを改装した場所で運営されてきた。展示、バーチャル体験、自然、歴史をテーマにした4つのホールでは、各種展示会やテーマ別のイベントなどが開催される予定。また、若者向けの専用スペースも設けられ、ボランティアや活動家が集まり、助成金申請の準備を行ったり、愛国心・環境保護・慈善活動に関するイベントを開催したりするための拠点となる。

ユジノクリリスクでは、インフラ設備の全面的な刷新も進められている。1日あたり最大1,500立方メートルの汚水を処理できる下水処理施設の建設が完了に近づいており、技術的な完成度はすでに87%に達している。重要な工程の一つである、処理水を排出するための深海放流管の設置作業も現在進行中だ。来年の第2四半期には、敷地の整備と試運転が行われ、その後、本格的な運用が開始される予定。インフラ整備は長期的な取り組みだが、すでに目に見える形で前向きな変化が表れている。主要な社会インフラ施設、質の高い道路、整備の行き届いた中庭や子供の遊び場が、島々の各地に次々と誕生している。こうした取り組みは、島民の生活の質を向上させるだけでなく、クリル諸島の投資先としての魅力を高めることにもつながっている。(kurilnews.ru 2026/8/7)



