プーチン大統領の「魔法のひと押し」–択捉島の教会建設は順調! 大統領が来ない色丹島の教会は完成のメド立たず

色丹島の話題
色丹島・斜古丹で建設中の教会

『シコタン・ニュース』は、択捉島クリリスク(紗那)にある主公現教会(エピファニー教会)の主任司祭ロマン・フィリッポフ氏が、ニュースサービス『ヴェスティ』のインタビューで語った内容を入手した。

「大統領が敬虔な信徒であることを知っていた私は、もしや予定外の訪問があるかもしれないと考え、その瞬間に(新しい教会の)建設現場にいることにしました。実際、車列が現場のそばを通り過ぎていきました。私は近くに立っていました。そして――おそらく彼がよく周囲に目を配る方だからでしょう――彼は司祭である私に気づき、スタッフを遣わして私を呼び寄せたのです。

まず知事が車から降りてきて、私たちはキリスト教徒としての挨拶を交わし、抱擁を交わしました。続いてウラジーミル・ウラジーミロヴィチ(プーチン大統領)が降りてこられ、私たちも挨拶を交わしました。当然ながら、彼は島民の信仰生活や信徒たちについて尋ねられました。私はこう答えました。『神に栄光あれ。信仰は一人ひとりの心の中に生きており、人々は神の教会を訪れることなどを通じて、神からの呼びかけに応えています』。

私たちは、現在建設中で使徒ペトロとパウロに捧げられる予定の教会について、また、下の階にある教会(下堂)がすでに至聖三者に捧げられて聖別されたことについて話をしました。ウラジーミル・ウラジーミロヴィチは微笑み、知事の方を向いて、この善き事業への支援を行うよう指示されました。私たちはもう一度、しっかりと握手を交わしました。私は彼の健康を祈ったことを覚えています。そして――そうして――ウラジーミル・ウラジーミロヴィチは他の公務のため、訪問日程を続けるべく出発されました。こうして、私たちの小教区にとって歴史的意義のある出会いが実現したのです」

補足すると、択捉島のクリリスク(紗那)では現在、使徒ペトロとパウロ教会が建設中だ。下堂(下の礼拝堂)はすで至聖三者に捧げられ、聖別されている。地元の正教会の信徒共同体や島民にとって、この教会は地域社会の絆を深め、島民が恒久的に礼拝できる場所を提供する、極めて重要な精神的拠り所となっている。(プーチン大統領との)面談で話し合われた国や州政府の指導部による支援は、建設工事の完了を早める助けとなるはずだ。

最後に特筆すべき点として、南クリル諸島(※北方四島)における正教の歴史は色丹島から始まった。19世紀後半、日本がパラムシル島から正教を信仰するアイヌの共同体を色丹島へ強制的に移住させたのがその始まりだった。色丹島には正教会の信徒共同体が設立され、地元の日本人墓地には、今もなお、そのアイヌ共同体の長老であったヤコフ・ストロジェフの墓石が残されている。この墓石の頂部には、キリスト教の十字架が刻まれている。

色丹島唯一の木造正教会(モスクワの聖ダニイルに捧げられた教会)は、2025年7月4日に焼失した。出火原因は公表されていないが、主任司祭は、げっ歯類が配線を損傷させたことによる火災だと見ている。新しい教会の建設は2022年から進められているが、完成の目処は立っていない。その一方で、工事を完了させるために必要な「魔法のひと押し(強力な督励)」を請負業者に与えるべく、大統領が色丹島を訪れることもないままとなっている。(シコタン・ニュース2026/8/15)

色丹島・斜古丹 ロシア正教・新教会の完成遅れる(Shikotan Telegraph2025/11/30)

色丹島マロクリリスコエ村(斜古丹)で建設されている新しいロシア正教の教会は当初2025年完成予定とされていたが、工事が遅れている。テレグラムチャンネル「Shikotan Telegraph」(2025/11/30)によると、「2023年に着工し、モスクワ総主教ティコンの聖なる安息100周年にあたる2025年までに完成する予定でした。2025年は終わりに近づいていますが、完成はまだ先のことです。この複合施設には、教会に加えて、宗教教育センターと司祭館も含まれる予定でしたが、このプロジェクトは野心的すぎ、長期にわたるものになる運命でした」と書いている。

タイトルとURLをコピーしました