ロシア外務省、日本側に対し関係正常化の条件を提示

日ロ関係

ロシア外務省は、ロシアと日本の関係を正常な軌道に戻すためには、日本側がロシアに敵対的な活動を放棄し、ロシアの国家安全保障上の懸念を考慮に入れる必要があるとの見解を示した。

10月20日、ロシア外務省アジア第3局のリュドミラ・ヴォロビョワ局長が、日本外務省の中村仁威欧州局長と、同氏の要請に応じて会談した。

ロシア側は、二国間関係の悪化について、「日本政府がとっている非友好政策の直接的な結果である」と述べた。

同省は、「国家間の関係を正常な軌道に戻すには、ロシアに対する敵対的な活動を(具体的な行動を伴う形で)放棄し、ロシアの国家安全保障上の懸念に対処することが求められる」と強調した。

10月初旬、日本は対ロシア制裁を拡大し、新たに33の団体と9人の個人を制裁対象に追加した。一方、日本の高市早苗氏は、日本政府として領土問題の解決と平和条約の締結を目指す方針に変わりはないと述べている。これに対しロシア外務省は、日本当局の政策や、安全保障問題をめぐる両国間の意見の相違により、二国間関係はすでに悪化しているとの見解を示した。(amp.rbc.ru 2026/10/20)

日本国外務省報道発表

中村欧州局長とヴォロビヨヴァ露外務省第三アジア局長との会談(令和8年10月21日)

1 10月20日、ロシア・モスクワを訪問中の中村仁威欧州局長は、ロシア外務省において、ヴォロビヨヴァ・リュドミラ・ゲオルギエヴナ外務省第三アジア局長と会談を行いました。

2 その中で、中村局長から、現下の日露間の諸問題等について、日本政府の立場に基づいて申入れや主張を行いました。

3 その上で、日露関係が厳しい状況にある中、これらの諸問題に関する議論を含め、意思疎通を継続していくことで一致しました。

外務省の中村欧州局長が訪露、北海道新聞記者の即時解放を要求…露側発表に記者拘束についての言及なし(読売新聞2026/10/21)

外務省は21日、中村仁威欧州局長が現地時間20日にモスクワのロシア外務省を訪れ、対日関係などを担当するリュドミラ・ボロビヨワ第3アジア局長と会談したと発表した。中村氏は、露情報・治安機関「連邦保安局(FSB)」にスパイ容疑で拘束・逮捕された北海道新聞の日本人男性記者の即時解放を求めた。

外務省によると、中村氏は記者の健康状態や事実関係の確認のため、記者との早期面会も申し入れた。中村、ボロビヨワ両氏は、日露間の諸問題に関する議論を含め、意思疎通を継続していくことで一致した。日本の武藤顕・駐露大使も19日に露外務省を訪れ、記者との面会を要請した。

現在も有効な「日ソ領事条約」とその関連文書では、自国民の拘束・逮捕から遅くとも4日以内に本人と領事面会ができると定めている。記者は13日に露極東サハリン州で拘束されたが、面会は実現していない。在ロシア日本大使館幹部らが16日、記者が拘束されているとみられるモスクワのレフォルトボ拘置所を訪れたが、面会できなかった。

露外務省によると、中村、ボロビヨワ両氏の会談は日本側の要請で行われた。ボロビヨワ氏は会談で、日露関係の悪化は、日本のロシアに対する「非友好的な姿勢」に原因があると主張した。露側の発表文では、記者の拘束に関する言及はなかった。

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