紗那—天寧飛行場道路が2028年に改修、事業費660億円 通称「ピラミッド」と呼ばれる難工事

択捉島の話題

※択捉島の地元紙「赤い灯台」(2021/11/21)によると、紗那と天寧を結ぶ道路工事は、地元では通称「ピラミッド」と呼ばれている。エジブトのビラミッド建造と同じくらい難しく、大規模だからだという。

択捉島クリリスク(紗那)~ブレベスニク飛行場(天寧飛行場)間の道路が、ロシア連邦政府への移管に向け、サハリン州の所有財産リストから除外された。択捉島のクリル地区行政府によると、10月、サハリン州議会の議員らは、この道路を「譲渡不可」とされる州有財産リストから除外する法案を、全会一致で可決した。

地区行政府は「これは、同道路を連邦所有へと移管するための重要な準備段階の一つです。移管が実現すれば、大規模な改修や継続的な維持管理のために連邦予算を割り当てることが可能になります。この法改正は、サハリン州のヴァレリー・リマレンコ知事が主導したものです」と述べた。

サハリン州運輸・道路管理省のエドゥアルド・リ第一副大臣は、改修にかかる暫定的な費用は約340億ルーブル(約660億円)にのぼると報告した。

地区行政府によると、「もう一つの重要な進展として、ロシア連邦運輸省が、この道路を連邦道路網に組み入れるための政府決議案を作成しました。同案では、2027年1月1日より、この道路を連邦道路『A-395「イトゥルプ」』として指定することが盛り込まれています。また、周辺の道路網の一部区間についても、連邦管理下に移す計画です。この移管に向けた作業は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の指示に基づいて進められています」という。

この道路の改修については、プーチン大統領が択捉島を訪問した際、住民から直接訴えがなされていた。住民らは、同地区の生活にとって極めて重要なこの道路について、大規模な改修が必要であると強調していた。クリル地区のコンスタンチン・イストミン市長は、住民からの要望が連邦レベルで受け入れられたと述べている。

全長61.3キロメートルのこの道路は、クリリスクと、ゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)、ゴルノエ、ブレベスニクといった集落を結んでいる。この道路は、旅客輸送、食料・郵便・その他の生活必需品の配送を担うほか、地区中心部クリリスクにある社会施設へのアクセス手段としても機能している。

再整備に向けた暫定的な計画は以下の通り。2027年:技術調査および設計図書の作成、2028年~2030年:建設・設置工事

再整備の最終的な費用は、設計図書の作成後に確定する。

地区行政府は「クリル地区にとって、この道路を連邦の管轄下に移管することは、択捉島の各集落における長年の課題であった『交通アクセス』の問題を解決するための重要な一歩です。今後は、必要な法的手続きや資産関連の手続きを完了させ、設計を行い、そして実際に道路の再整備を進めていくことになります」と付け加えた。(astv.ru 2026/11/2)

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