プーチン大統領「私が思い描く日露関係は、良好な近隣関係であり、かつ経済、環境、共同科学研究といった具体的な中身で満たされた関係です」バルダイ会議で発言

日ロ関係

ロシア大統領府ウエブサイト2026/10/1  9:30PM モスクワ(日本関係部分抜粋)

司会者フョードル・ルキャノフ氏(※国際政治アナリスト)

すぐお隣に畔蒜泰助さんがいらっしゃいます。

畔蒜泰助(※笹川平和財団の上級研究員)

ありがとうございます。

ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ、あなたは8月中旬に初めて択捉島を訪問し、これら諸島に対する主権に関するロシアの立場を改めて表明されました。2年前、ヴァルダイ・フォーラムの全体会合において、あなたは日本を「自然なパートナー」と呼び、今後5年、あるいは50年を見据えて日本との関係を構築する用意があると述べられました。

ちなみに、私も8月下旬にサハリンを訪問し、サハリン州政府の代表者や海洋研究所のスタッフと意見交換を行いました。

そうした会合を通じて、天然資源開発、海洋環境保護、経済調査、北極海航路の開発といった分野において、日本とロシアの協力には依然として大きな可能性があると改めて確信しました。

そこで質問ですが、アジア太平洋地域における長期戦略の枠組みの中で、ロシアにとって日本との関係はどのような意義を持つのでしょうか。確かに、現在の日露関係は非常に困難な状況にあります。しかし、現在の困難を乗り越えた後、日露関係をどのようなものにしたいとお考えでしょうか。

V.プーチン

私が思い描く日露関係は、良好な近隣関係であり、かつ、あなたが今挙げられた経済、環境、共同科学研究といった具体的な中身で満たされた関係です。

日本に関する私の発言について触れられましたが、それは2年前のことですね。日本に対するロシアのアプローチは、当時から変わっていません。しかし、ロシアに対する日本の態度は変わってしまいました。そもそも、日本に対して制裁を科したのは我々ではありません。ロシア連邦に対して制裁を科したのは日本の方です。さらに、日本の高官の一部からは非常に厳しい発言も聞かれます。我々としては、そのようなことは一切行っていませんし、そうした振る舞いはしていません。

我々は日本との協力に関心を持っています。同時に、日本の軍事化の動きについては懸念を抱いています。この点については触れざるを得ません。この地域における軍事・政治的なブロック形成を伴う政策については懸念を抱いており、その点は申し上げざるを得ません。しかし、現在の困難な状況を乗り越えた後の日本との関係をどう展望するかといえば、繰り返しになりますが、我々はそれを善隣的かつ互恵的なものと捉えており、双方の利益が一致する分野も存在します。

ちなみに、政治的な複雑な情勢にもかかわらず、多くの日本企業がロシアでの事業を継続してきましたし、現在も続けています。また、日本政府による明白に非友好的な措置にもかかわらず、我々は日本のパートナー企業を妨げるどころか、ロシア連邦と協力関係を維持するすべての企業と同様に、彼らを支援しています。今後も同様の姿勢で臨むつもりであり、その準備もできています。日本の支配層、すなわち政治の中枢や日本という国全体が、いずれは両国の利益に資する相互の共同作業について、同様の考え方を持つようになることを期待しています。

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