生物学者のドミトリー・サフォノフ氏はRIAノーボスチに対し、国後島に生息するホッキョクグマとヒグマの交雑種について、ホッキョクグマの祖先から受け継いだ摂食行動が原因で、通常のヒグマよりも人間にとって著しく危険である可能性があると語った。
同生物学者は、「国後島に生息するホッキョクグマとヒグマの交雑種は、通常のヒグマよりも人間にとって著しく危険な存在となり得ます。最大の脅威は、ホッキョクグマの祖先から受け継いだ摂食本能に関連しています」と説明した。

サフォノフ氏によると、ヒグマは通常、人間に対して慎重な態度をとり、脅威を感じた場合にのみ攻撃してくるのに対し、ホッキョクグマは人間を含むあらゆる獲物候補を「食料」と見なす可能性があるという。「こうしたハイブリッド種は、ホッキョクグマの肉食性とヒグマの攻撃性を併せ持ち、北極圏とタイガ(針葉樹林帯)の境界領域において危険な捕食者となり得ます。数十年以内に、こうしたハイブリッド種が広く見られるようになるかもしれません。そのため、彼らの生息域周辺における人間の安全という問題が、ますます喫緊の課題となっています」と結論づけた。
生物科学の学位を持つドミトリー・フョードロフ氏は同通信社に対し、サハリン州の国後島でこうしたハイブリッド種が出現している主な理由は気候変動にあると説明した。北極の氷が融解したことで、ホッキョクグマは食料を求めて南下せざるを得なくなり、一方でヒグマは北上しているため、両種の生息域が重なり合っているという。同様の事例は2006年にカナダでも確認されており、そこではホッキョクグマとグリズリーを組み合わせた造語で「ピズリー」と呼ばれている。(RIAノーボスチ2026/11/1)
「自称・若手生物学者が、またしても作り話を広めている」–Shikotan Telegraph(2026/11/2)
ホッキョクグマとヒグマの交雑種は通常のヒグマよりも人間にとって非常に危険な存在となり得るとした生物学者のサフォノフ氏の主張を取り上げたRIAノーボスチ通信に対し、色丹島の「Shikotan Telegraph」は「これまでにも、『信頼できる』はずの全国メディアが、国後島のクマに関するデタラメな情報を報じ、私たちを呆れさせたことが何度かあった。クリル自然保護区の専門家たちが、こうした古いフェイクニュースに対して明確な反論を発表した。今度は「D・サフォノフ」と名乗る自称・若手生物学者が、またしても作り話を広めている。彼は、国後島のヒグマとホッキョクグマの交雑種を恐れるよう警告している。この「科学者」によれば、ホッキョクグマの攻撃的な性質が、この地域のヒグマの温厚な気質をすぐに圧倒してしまうのだとか。ドミトリー氏のプロフィールを確認してみたが、彼が一体どのような「専門家」なのか、一目瞭然だろう。「信頼できる」全国メディアの皆さん、質問です。このような疑似科学的なデタラメを報じる前に、地球儀くらい見てみたらいかがか? チュクチ地方や北極圏はどこにあり、亜熱帯の国後島はどこにあるのか…」と、サフォノフ氏と彼の主張を繰り返し報じているメディアを強く非難している。
国後島のクリル自然保護区は「南クリル諸島(北方四島)において、現代のクマの種間交雑は起こり得ない」と否定している。
◉先史時代には、ホッキョクグマとヒグマの交雑が比較的広く行われていたようである。これは遺伝学的研究によって裏付けられている。しかし時が経つにつれ、これら2種のクマは系統発生学的に大きく分化していった。
◉今日、交雑が起こるのは、両種の生息域が重なる場所において、極めて稀なケースに限られる。
◉南クリル諸島において、現代のクマの種間交雑は起こり得ない。ホッキョクグマ(あるいは他の種のクマ)が偶然この地域に迷い込む可能性がないからである。国後島のヒグマに見られる銀色がかった毛色は、島という孤立した環境に関連している。この環境が、特定の色の突然変異を「引き出し」、維持し続けているのである。


