樺太時代の産業遺産解体 1919年操業の「旧王子製紙真岡工場」

サハリン

サハリン・ホルムスク(真岡)にある老朽化したパルプ・製紙工場の建物(旧王子製紙真岡工場)が解体された。解体作業は、建物が荒廃しており人々に危険を及ぼす恐れがあるとして検察当局が起こした訴訟の審理を経て実施された。

サハリン州検察局の報告によると、裁判所は最終的に、プリゴロドナヤ通りにあるパルプ・製紙工場の建物への立ち入りを制限するよう自治体に命じた。同局は、「裁判所の決定に従い、ホルムスク地区の行政当局が建設会社と契約を締結した。その結果、パルプ・製紙工場の建物は現在解体済みとなっています」と述べている。

Astv.ruは以前、この旧製紙工場の解体について報じていた。危険な状態にあった建造物の敷地面積は10,472平方メートル。解体に先立ち、調査や協議が行われ、必要な承認や資金・資材が確保された上で、建物の取り壊しが実施された。(astv.ru 2026/7/31)

※旧王子製紙真岡工場は1919(大正8)年に樺太工業が操業を始め、1933(昭和8)年に同社を吸収合併した王子製紙に受け継がれた。戦後はソ連の製紙工場に使われたが、1990年代半ばに操業を停止した。1925年と1965年に建てられた建物と民間防衛施設が残っていたが、所有していた企業は2005年に清算された。廃墟と化した建物は10代の若者の遊び場となっており、しばしば事故も起きていた。

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