択捉島クリリスク(紗那の「ルーチ」ビル向かいの駐車場付近)とキトヴィ村(内岡の展望台付近)にある2か所の公衆トイレが、誰でも無料で利用できるようになった。「用を足す」必要のある人のために、ドアは24時間開放されている。サハリン州全体で見れば大きな出来事ではないかもしれないが、この島の住民や訪問者にとっては重要なニュースだ。

以前はサービスに料金(わずか20ルーブル)が設定されていたが、本来、経済的に妥当な利用料は1回あたり約2,000ルーブルだった。この金額には、受付係や清掃員の給与、休暇手当、光熱費、その他の経費が含まれていた。生じた減収分については、自治体企業である「ジルコムサービス」に対し、予算から数百万ルーブル規模の補填が行われていた。
以前から、清掃員のみを残して人員を削減する(あるいは既存の職員に清掃業務を兼務させる)といった提案はなされていたが、すぐには決定に至らなかった。当初は、大都市の有料トイレにあるような料金支払い機を設置する案もあった。しかし、機器の導入コストや将来的なメンテナンスの問題を試算した結果、施設を無料にする方が実際には安上がりであるという結論に達した。他の公共施設と同様、現在の主な懸念事項は施設の保全、具体的には、人々が設備を破損させることなく、丁寧かつ大切にトイレを利用してくれるかどうかという点にある。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2026/7/29)



