色丹島を実務訪問したサハリン州のヴァレリー・リマレンコ知事はマロクリリスコエ(斜古丹)の文化会館で島民との大規模な対話集会を開き、30件近くの質問に回答した。主な質問は交通アクセスについてであった。

ある年金受給者はサハリンと北方四島航路について質問した。「住民は病院受診や休暇でサハリンへ向かいますが、現在は週に1便(月曜日)しか運航がありません。そのため、コルサコフで足止めを食らい、チケットが手に入らず帰宅できないという事態が起きています。特に、手術後や出産を終えて帰る人にとっては非常に困難な状況です」と、知事に訴えた。
これに対し知事は、住民のニーズに応じて便を増やす用意があると回答した。「チケットが購入できない状況であれば、我々はそれを把握し、迅速に対応します。ですから、こうしましょう。需要が発生し次第、便を増やすことにします。国後島と色丹島を結ぶヘリコプター便を再開した際も、同様の判断を下しました」とリマレンコ知事は述べた。

また知事は、年内に最新型のヘリコプター「Mi-171」を3機導入する計画も明らかにした。従来の「Mi-8」とは異なり、計器飛行が可能で、視界が悪い状況下でも運航できる機体である。

集会では、交通環境に関する問題も提起された。あるタクシー運転手が、島内の未舗装道路の整備状況が悪いと不満を述べたところ、知事はこの女性運転手を「市民検査員」に任命することを提案した。「州の運輸大臣の直通電話の番号を教えます。道路の状態が悪化した際には、すぐに大臣へ連絡してください。そうすれば大臣から、地域の道路管理責任者に対し、直ちに状況を改善するよう指示を出させます」と知事は語った。

マロクリリスコエの住民からは、ストゥデンチェスカヤ通りの補修がいつ行われるのかという質問も寄せられた。南クリル地区のパヴェル・ゴミレフスキー市長は、不誠実な請負業者に対して訴訟を提起したことを報告した。この業者には、来年までにすべての不備を是正することが求められている。リマレンコ知事は、工事完了を待たずに、住民が利用しやすいバス停を設置するよう指示した。クラボザボツコエ(穴澗)のレスナヤ通りについても、同様の決定がなされた。
会議では、色丹島の2集落を結ぶ唯一の公共交通機関である「ヴァフトフカ(トラックバス」が故障しているとの報告もあった。これに対し、早急に修理を行うとの回答がなされた。サハリンから新しいバスが2027年に到着する予定である。

また、クラボザボツコエの消防署長は、地域の防火体制を確保するために新しい消防車両の配備を求めた。現在、消防署からマロクリリスクエまでの8キロメートルの移動には10分を要している。来年には色丹島に消防車が配備される予定で、これにより、近隣の集落から駆けつけるのを待つことなく、消防隊員が直ちに消火活動を開始できるようになる。

島民からは、医療に関する懸念もいくつか寄せられた。住民からは、マロクリリスコエに24時間対応の医療拠点を設置してほしいとの要望があり、リマレンコ知事はこれを支持した。また、マロクリリスコエで検査を実施できるようにするとの要望も承認された。これにより、住民が検査のためにわざわざ隣のクラボザボツコエまで移動する必要がなくなる。
デジタル環境の問題も、島民にとって依然として切実な課題である。ストゥデンチェスカヤ通りの住民からは、自分たちの建物がインターネットに接続されていないとの報告があった。知事は、年内にインターネット環境を整備するよう指示した。なお、知事は提起されたすべての問題に対して指示を出し、それぞれ具体的な実施期限を設けた。(astv.ru 2026/10/30)




