極東における太平洋ニシンの漁獲量は年初から58万8,700トンに達し、前年同期比で15万3,000トンの増加となっている。連邦漁業庁によると、ロシアの漁船団は年初から、自ら調達した原料を用いて、さまざまな形態に加工されたニシンを計47万8,400トン以上生産した。
※pravda.ruによると、ロシアの太平洋ニシン漁獲量が過去最高を記録した。全ロシア漁業者協会(VARPE)によると、10月19日時点での漁獲量は58万8700トンに達し、すでに昨年の年間総漁獲量(58万トン)を上回った。現在の漁獲ペースは、前年同期比で3割増となっている。

科学者らは、ニシンの資源量が増加していることを指摘している。全ロシア海洋漁業・海洋学研究所(VNIRO)サハリン支所によると、過去10年間、サハリン南部沿岸および南クリル諸島(北方四島)周辺海域における「サハリン・北海道系ニシン」の漁獲量は増加傾向にある。
科学者らの予測では、現在の漁獲強度が維持されれば、東サハリン海域におけるこの集団の漁獲量は、今世紀における過去最高を記録する可能性があるという。
ニシンは美味しいだけでなく、非常に健康的な食品でもある。体全体の適切な機能に不可欠なタンパク質、心血管の健康に寄与するオメガ3系多価不飽和脂肪酸、さらにはビタミンDやビタミンB12、セレンといった微量元素を豊富に含んでいる。(astv.ru 2026/10/24)
ニシン漁獲量、過去最高を記録(ロッシイスカヤ・ガゼータ2026/10/20)
太平洋ニシンの今年初めからの漁獲量は約58万9,000トンと、50年ぶりの記録を更新した。ニシンはロシア国民の間で非常に人気があり、豊富な漁獲量は価格を抑える助けとなっている。
全ロシア漁業生産者協会(VARPE)が『ロッシイスカヤ・ガゼータ』紙に語ったところによると、10月19日時点で太平洋ニシンの漁獲量は58万8,700トンに達した。この数字は、58万トンだった2025年通年の合計をすでに上回っている。ニシンはロシアで2番目に多く漁獲される魚種であり、国内総漁獲量の約15%を占めている。
VARPEのゲルマン・ズヴェレフ会長の予測では、年末までに太平洋ニシンの漁獲量は60万トンを超える可能性がある。「ロシアで最大の漁獲量が記録されたのは1950年代から1960年代にかけてのことです。つまり、まだ成長の余地があるということです」とズヴェレフ氏は指摘する。
同氏によれば、今回の好調な漁獲結果は、極東におけるイワシ漁が不振であったことを踏まえると、特に重要な意味を持つ。イワシは許可された漁場では見つからなかったのに対し、ニシンはトロール網で順調に漁獲された。
この記録的な漁獲量は、国内市場へのニシン供給を維持する一助となっている。ズヴェレフ氏によると、好調な漁獲によって、ロシア国内の加工業者向けの原材料の供給量も増加したという。ニシンの卸売価格は約1年間にわたって安定しており、わずかな下落を経て、10月末時点では1キログラムあたり103ルーブルとなっています。

小売価格も落ち着いた水準を維持している。ロシア連邦統計局によると、8月時点での塩漬けニシンの平均価格は1キログラムあたり406.6ルーブルで、前年比5%増となった。これはインフレ率とほぼ同程度の水準。塩漬けニシンのフィレは1キログラムあたり675.5ルーブルで、以前とほとんど変わらない。
分析会社NTechの試算によると、2026年上半期のニシン販売量(他の魚種との混合品を除く)は、前年同期比で13%増加した。
ロシアの食生活において、ニシンは依然として主要な魚種であり続けている。ロシア水産連合によると、ニシンの消費量は過去3年間、原料換算で1人あたり年間2.7〜2.8キログラムという安定した水準を維持している。ロシア国内におけるニシン消費量のうち、約77〜79%を太平洋ニシンが占めている。
ニシンが人気を集めている理由は、その馴染み深い味わいだけでなく、原料としての特性にもある。適度な脂の乗りと身の締まりの良さから、工業的な加工にも家庭での調理にも適している。さらに、現在では塩漬けやマリネといった形態にとどまらず、選択肢が広がっている。消費者は、薄塩のニシン、オイル漬けやソース漬けの保存食品、燻製製品のほか、揚げたり焼いたり、あるいは家庭でカツレツを作るための冷凍ニシンなどを選ぶことができる。
加工食品の分野も成長しており、ニシンはロールモップス(ニシンの酢漬け巻き)、パテ、リエット、フォルシュマック(ニシンのペースト料理)などの原料として利用されている。また、「毛皮のコートを着たニシン(セリョートカ・ポド・シュボイ)」のような定番の惣菜料理も、加工食品市場における需要を支えている。
オムニチャネル小売企業協会(AKORT)のスタニスラフ・ボグダノフ会長によると、ニシンは、チルド、冷凍、塩蔵、燻製、乾燥、加工魚、および保存食品を含む同協会の取り扱い商品群の約17%を占めている。店舗形態にもよるが、各店舗では3種類から19種類のニシンの缶詰や冷凍品が販売されている。
特に魚の缶詰部門においてニシンの存在感は大きく、このサブカテゴリーの60%以上を占めている。店舗によっては、3種類から60種類以上のニシン製品を取り扱っているところもある。魚の缶詰全体の中でニシンの缶詰が占める割合は約2.5%であり、通常、最大5種類の製品が提供されている。
ロシア産のニシンは海外でも需要がある。「アグロ・アンド・フード・コミュニケーションズ」のマネージング・パートナーであるイリヤ・ベレズニュク氏によると、韓国や、エジプト、コートジボワールといったアフリカ諸国などが主な購入国となっている。同氏によれば、特にエジプト市場が現在、非常に力強い成長を見せているという。
同氏は、業界にとって重要なのは、単に漁獲量の記録を更新することではなく、資源が豊富な状況を活かして加工体制を整備し、国内への供給を拡大することだと指摘している。そうすることで、より手軽に調理・消費できる魚製品の選択肢を広げることが可能になる。


