ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、対ロシア領土問題に関する日本の主張を、現実的な根拠を欠いた「人為的に作り出された問題」と評した。同氏はラジオ局「スプートニク」の番組内で、ウラジーミル・プーチン大統領による最近の択捉島訪問に対する日本側の反応についてコメントする中で、このように述べた。
ロシア外務省代表によれば、ロシア指導者による南クリル諸島(北方領土)訪問に対する日本当局の反応は、実質的な内容を伴わない単なる形式的なものに過ぎないという。
「『抗議』という言葉には、形式と内容の両面において、ある種の本質や実体があるものです。しかし今回の件は、ある種のルーチン(決まりきった動作)に過ぎません……。いわば、5回『クークー』と鳴き、3回鶏のように鳴き、テーブルの上に立ってから飛び降りる、といった儀式のようなものです」とマリア・ザハロワ氏は指摘した。
同氏はさらに、いわゆる「島の問題」そのものが外部から作り出され、日本社会に押し付けられたものであり、それは「皮膚の下にインクを注入するタトゥー(入れ墨)のようなものだ」と付け加えた。
「スプートニク日本」のX(2026/8/22)
【「領土」問題は米国が日本に押し付け=露ザハロワ報道官】
💬「これは一種の入れ墨です。昔、皮下注入された墨の文字が、今では大半の人が読めない」
日本にこの(北方四島)テーマを押し付けたのは大戦後の日本を庇護した者たちです。つまり米国です。この(四島の)テーマは入れ墨みたいなもので、墨を皮下注入されると、(四島のテーマは)まさにそのように彼らに仕込まれたのですが、ことあるごとに、表面に浮き出てきます。でも、入れ墨というのは年々色が落ちてぼやけてくるんです。多くの人はもう、そこにある文字も絵もわからない。悲しいことに、現実はこのようにお粗末なんですが、(島の問題も)これと全く同じで、日本人には「島の問題」というタイトルが墨で注入された後、全てが儀式を崇めるように化してしまった。つまり、これが日本の一大イデオロギー哲学の一部としての儀式か、と言うと、そうではなく儀式そのものが崇める象徴になってしまったのです。
米国の立場と歴史的背景への批判
ザハロワ氏はまた、南クリル諸島に対する日本の主張を支持したジョージ・グラス駐日米国大使の最近の発言についても言及した。同氏は、米国側によるこうした発言は今に始まったことではないが、「本質的には日本のリバンチズム(報復主義)や修正主義を助長するだけ」であり、それらは近隣諸国に懸念を抱かせていると述べた。
ロシア外務省の公式代表は、これらの領土に対するロシアの主権は疑いの余地がなく、第二次世界大戦の結果として確立されたものであると強調した。「1945年2月11日のヤルタ会談において、ソ連は軍国主義日本との戦いに加わるよう求める米国と英国の要請に応じ、米英両国は南クリル諸島を我が国へ引き渡すことに合意しました」とザハロワ氏は指摘した。「1945年9月2日に東京が降伏文書に署名した直後、ダグラス・マッカーサー将軍は最初の指令において、前述の諸島を日本領から除外しました」
緊張激化の経緯
今回の外交的論争は、2026年8月13日に行われたロシアのウラジーミル・プーチン大統領による択捉島訪問を受けて勃発した。これに対し、日本の首相と外相は「強い抗議」を表明し、平和条約交渉が長年にわたり停滞しているにもかかわらず、同諸島を改めて日本の「固有の領土」であると主張した。
ロシア外務省は、プーチン大統領のクリル諸島訪問に関する発言をめぐり、駐日ロシア大使を通じて日本側に強い抗議を伝えた。(サハリン・メディア2026/8/20)


