北千島パラムシル島セベロクリリスクの第2クリル海峡(幌筵海峡)に面したウォーターフロント整備事業が完了を迎えようとしてい。この「フィール・パラムシル」プロジェクトは、ロシア建設省が主催する「都市環境改善」に関する全ロシア・コンテストで優秀賞を受賞したもの。同コンテストは、プーチン大統領が主導する国家プロジェクト「生活のためのインフラ」の一環である連邦プロジェクト「快適な都市環境の創出」に基づいて実施されており、政権与党「統一ロシア」の「都市環境」プロジェクトによって支えられている。

プロジェクトの核心は、環境への負荷を最小限に抑えつつ、地域の自然の魅力を最大限に活かすことにある。クリル諸島(千島列島)特有の個性を際立たせながら自然環境を体感できるよう、リラクゼーションやアクティブなレジャー、さらにはイベント開催にも対応した多機能な公共空間を創出するというコンセプトに基づいている。

現在、海洋生物を観察するための双眼鏡を備えた展望デッキや、写真撮影スポット、バーベキューエリアが整備されている。施設にはスポーツ広場、駐輪場、全年齢向けのブランコ、あずまやなどが含まれる。造園工事も完了し、小規模な建築構造物やアートインスタレーション、案内板なども設置された。来訪者の安全を確保するため、照明の増設、監視カメラやフェンスの設置、そして安全に配慮した舗装も行われている。
開発業者である「オーシャンストロイ」の代表アレクセイ・アフメロフ氏は「素晴らしいプロジェクトになりました。私はこの場所を訪れるのが好きなのですが、以前はあまり快適とは言えませんでした。岩や丸太に座らなければならないような状態だったのです。今では快適に過ごしながら、地元の景色を楽しむことができます」と語った。

プロジェクトは2024年に開始されたが、2025年7月にセベロクリリスク沖で発生した津波により被害を受け、一時作業が中断された。その後、2026年夏に請負業者が焚き火台や遊歩道の復旧作業を開始した。サハリン州住宅・公共事業省のドミトリー・アリスタルホフ大臣は「請負業者の尽力と自治体による支援のおかげで、被害箇所の修復が完了した。今回選定された場所は、地元住民に親しまれているスポットです。この新しい空間が地域の潜在能力を引き出し、新たな雇用を創出し、投資家や観光客にとっての魅力を高める一助となると確信しています」と述べた。
「快適な都市環境創出のための最優秀プロジェクト」を選出するこの全ロシア・コンテストは、2018年から開催されており、極東連邦管区の入賞者には増額された賞金が授与される。入賞者に支給される連邦補助金の額は、平均して2,000万ルーブルから3億ルーブルの範囲。(tia-ostrova.ru2026/8/24)


