ロシア外務省ザハロワ報道官の2026年11月5日のブリーフィングより
質問:10月30日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、米アトランタで日本の茂木敏充外相と会談しました。日本側によると、この会談の際、10月13日にサハリン州でスパイ容疑により拘束された『北海道新聞』の記者について、即時解放を求める要求がなされました。この要求に対し、ラブロフ外相はどのように応じたのでしょうか。また、今回の日露外相会談は5年ぶりとなりました。ロシア側はこの会談をどのように評価していますか。
回答:ご指摘の件に対するラブロフ外相の対応については、すでに周知の通りです。当省が発表したプレスリリースをご参照ください。
ジャーナリストという立場を悪用し、不正な目的で活動していた日本人記者(※会見では実名)の今後については、現在、ロシア連邦保安庁(FSB)がロシア連邦の法令に完全に則って進めている捜査の結果次第となります。10月26日には、未決勾留施設に収容されている同氏に対する領事面会が実施されました。同氏の健康状態に問題はないとのことです。
詳細については、在モスクワ日本国大使館にお問い合わせください。改めて申し上げますが、会談後にはプレスリリースを発表しております。会談は短時間のものでした。両外相は二国間関係の現状について議論しましたが、この関係は、日本政府が西側諸国による対露制裁に加わるなど、一連の行動をとったことで著しく悪化しています。ロシア側としては対話の扉を開いていますが、本格的な国家間対話の再開は、日本当局が反ロシア的な姿勢を放棄した場合にのみ可能となります。
拘束した道新記者の処遇は「FSBの捜査次第だ」とロシア外務省報道官、「健康上の問題は何ら訴えていない」(読売新聞2026/11/6)
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は5日の記者会見で、同国でスパイ容疑で拘束された北海道新聞の日本人男性記者の処遇について「連邦保安局(FSB)の捜査次第だ」と述べた。10月26日にモスクワの拘置所で日本大使館職員による領事面会が行われたことに触れ、「(記者が)健康上の問題は何ら訴えていない」とも語った。
茂木外相は同30日、米国でセルゲイ・ラブロフ露外相と会談し、男性記者の即時解放を要求した。ザハロワ氏は、ラブロフ氏がどのように答えたかを明らかにしなかった。
ザハロワ氏は、外相会談で「西側の制裁に加わる日本側の決定で悪化した2国間関係の問題を議論した」と説明。日本との対話に前向きな姿勢を示す一方、「本格的な対話再開は日本側が反露路線を放棄して初めて可能となる」と強調した。

