サハリン西海岸中部のアレクサンドロフスク・サハリンスキー地区にあり、サハリンの流刑の歴史に関連する最も古い記念物の一つである「ジョンキエール岬トンネル」の緊急対応および保存に向けたプロジェクトを策定する請負業者が選定された。
※1880年代初頭、流刑地だったサハリン島で、受刑者たちの手によって掘削されたサハリン最古のトンネル。アントン・チェーホフが「サハリン島」の中で、トンネルの建設について触れている。


「セブンス・シーズン・アーキテクチャ」社が選ばれ、同社との自治体契約がすでに締結されている。同社の専門家チームがトンネルの現地調査を行い、構造の状態を評価するとともに、設計に必要なデータを収集した。
今後は、構造の安定化を図り、さらなる劣化を食い止め、環境要因による影響からトンネルを保護するための解決策を策定する必要がある。請負業者は、12月中旬までに、設計関連書類一式を提出しなければならない。
プロジェクト策定のための資金は、すでに州予算から割り当てられている。書類が整い次第、当局は、州文化遺産であるトンネルを保存するための次の段階へと進むことになる。(astv.ru 2026/11/3)

サハリンのジョンキエール岬にある「流刑のトンネル」が閉鎖(astv.ru 2026/5/18)
アレクサンドロフスク・サハリンスキー地区のジョンキエール岬にあるトンネルが閉鎖される。現在、立ち入りは制限されている。地元自治体は、このユニークな土木構造物を閉鎖する計画であることをastv.ruに対して認めた。
「ジョンキエール岬のトンネルは現在立ち入りが制限されていますが、完全に閉鎖することが決定しました。サハリン州政府は、この施設を保存するための設計・積算書類の作成に向けた予算を割り当てました。書類が完成次第、実際の保存・修復作業に必要な資金を申請する予定です」と担当者は述べた。

ジョンキエール岬のトンネルは、サハリンで最初に建設されたトンネルであり、サハリンの流刑の歴史に関連する最も古い記念物の一つである。岩盤を掘削して造られたこの独特な土木構造物は、数百人の流刑囚によって建設されたものだが、本来の目的で本格的に利用されることはなかった。
これまでにもトンネルを保存しようとする試みはなされてきたが、数年前に安全上の問題があると判断され、このたび閉鎖が決定した。なお、サハリン州立総合科学図書館によると、この構造物は、A.P.チェーホフが島に滞在したことを今に伝える唯一の遺構であり、かつ、チェーホフの著書の中で言及されている人工物としても現存する唯一のものとなっている。
チェーホフは次のように記している。
「ジョンキエール岬の巨大な岩塊が海岸の砂州に崩落しており、トンネルなしではここを通り抜けることは不可能だった。彼らは技術者に相談することもなく、大した準備もせずにトンネルを掘った。その結果、出来上がったのは、暗く、曲がりくねった、不潔な代物だった。この建設には多額の費用が投じられたが、結局のところ無用なものとなった。というのも、山側に整備された良い道路がある以上、潮の干満に左右される海岸沿いの道を通る必要などないからだ。このトンネルは、ロシアの人々が抱えるある傾向を如実に物語っている。それは、最も基本的な生活の必要さえ満たされていない状況下で、ありとあらゆる贅沢や無駄なことに、手持ちの全資源を使い果たしてしまうという傾向である」



